【ひょっとして、ブロンズ時計は嫌いですか!?】6万円台~40万円台まで、味わい深い経年変化を楽しもう
定番のステンレススチールを筆頭に、ゴールドやチタン、カーボンにセラミックなど、腕時計には様々なケース素材が使われている。それぞれに長所・短所があり、素材が異なる腕時計を使い分けているという時計ユーザーも多いだろう。 【画像ギャラリー】6万円台~40万円台まで幅広くセレクト!“ブロンズ時計”を一気見せ そのなかでも比較的安価な時計も多く、アンティークウオッチのような雰囲気を楽しめる素材が“ブロンズ”だ。ブロンズは金や銀とは異なり、着用していくなかで酸化反応によって経年変化し、アンティークを思わせる質感と風格をもつようになるのが大きな特徴で、独特の質感の虜になる時計ファンも少なくない。 比較的安価とはいえ、IWCやパネライ、チューダーなど、高級時計ブランドでも採用されている素材のため価格はピンキリなのだが、この記事ではビギナーでも手に取りやすい価格帯のブロンズウオッチを紹介。時計選びの参考にしていただければ幸いである。
【手が届く価格で狙うブロンズ時計①】SPINNAKER(スピニカー)/テセイ ブロンズ スイス オートマティック
イタリア発の腕時計ブランド“SPINNAKER(スピニカー)”のハイエンドシリーズ“TESEI(テセイ)”の一作。 ベゼルには古色を魅力とするブロンズとは対照的なセラミック素材を採用。ブルーとブラックのツートンで、モダンな印象がブロンズとの対照性をさらに際立たせている。文字盤は、レーザー加工により精巧な波模様を全面にデザイン。伝統的なドット型のインデックスにシンプルなペンシル針を合わせることにより、高い視認性を実現しスポーティに仕上がっている。 ムーヴメントにはスイスのセリタ社製“SW200”を搭載。300m防水を備え、9時側のケースサイドには自動調整式ヘリウムリリースバルブを設置している。ヘリウムガスが時計内に入り込んでしまっても浮上時にバルブから自然と排出されるため、気圧差により時計が破裂することを防げるという本格仕様だ。
【手が届く価格で狙うブロンズ時計②】HAMILTON(ハミルトン)/カーキ フィールド メカ ブロンズ
1940年代に100万個以上のミリタリーウオッチをアメリカ軍に供給し、その功績から“E Award(アメリカ軍に貢献した会社に送られる賞)”を授与された歴史をもつ老舗ウオッチメゾンのハミルトン。当時アメリカ軍に供給していた時計をルーツとするロングセラー“カーキ”シリーズのブロンズモデルだ。 38mm径の程よいサイズで着用感も良好。ブラック文字盤を備え、軍用規格を踏襲する24時間表記のインデックスと3針を採用している点からもこだわりがうかがえる。インデックスには高い視認性を実現する蓄光を施し、針はケースの経年変化が起きても変わることのないブロンズトーンに仕上げている。 肌に直接触れるケースバックと尾錠にはチタニウムを採用し、耐久性を高めるとともに軽量化を実現。ムーヴメントは、ハミルトンが手巻き式時計のために開発した最長80時間のロングパワーリザーブを誇るキャリバーH-50を搭載。高級感のあるレザーベルトは、ミリタリーウオッチらしいNATOスタイルで、ブロンズケースとマッチするラギッドなダークブラウンカラーが採用されている。