阪神・前川右京、今年の漢字は「喜」 初1軍完走で喜び感じられた1年、来季の目標は60打点&出塁率・350以上「爆発的な成績残したい」
阪神・前川右京外野手(21)が11日、大阪市内でラジオ番組に出演し、自身の今年を象徴する漢字に『喜』を挙げた。シーズンを通して一軍で戦えたことを大きな喜びとしつつ、来季に向けて爆発力を求めて60打点、出塁率・350を目標に掲げた。3年目で飛躍を遂げた若虎はより一層の活躍でファンをさらに喜ばせる。 前川が12日に京都・清水寺で行われる『今年の漢字』の発表を前に、ブレークを果たした今季を一文字で表現した。 「喜怒哀楽の『喜』ですね。ちゃんと(1軍の舞台に)対応できたことが、一番自分の中で評価していいところかな」 3年目の今季は116試合に出場し、売りの打撃では打率・269(324打数87安打)、4本塁打、42打点。左翼のポジション争いを制して大きく飛躍した。「一打席、一打席が勝負。悔しい打席もたくさんあった」と感情が大きく揺れ動く一年の中でも、最後に『喜』の思いが強く残った。 それでも、現状には満足していない。がむしゃらに走り抜いた一年からさらに突き抜けるべく、来季の打点と出塁率の目標値を挙げた。 「打順にもよるけど、レギュラーなら50、60打点はいる。(出塁率は)・350以上はほしい」 今季の規定打席到達者で出塁率・350超えは、セ・リーグで10人、パ・リーグは3人に留まった。60打点以上は阪神では森下(73)、佐藤輝(70)、大山(68)のクリーンアップのみが達成。主に6番を打ち42打点、出塁率・343だった前川もクリアすれば、さらに打線の厚みが増し、課題の得点力アップにもつながる。 一段上の成績を残すために大先輩からも学ぶ。来年2月の春季キャンプでは赤星氏、糸井氏の両球団OBが臨時コーチを務める。ともに左打ちの外野手で前川と共通点があるだけに「自分の軸だけはしっかりして、そこは変えずにいろんなものを入れていきたい」と、教えを吸収して肉付けしていく構えだ。 「来年はもっと爆発的な成績を残したい。調子のいい時に数字を稼がないと、最終的な数字も残らないと思うので」