「ラウンド輸送」開始 アイシンとヤマト運輸
アイシンは７日、生産した製品をトラックで名古屋港に輸送した後、復路でヤマト運輸（本社東京都）の荷物を輸送する「ラウンド輸送」を同日付で開始したと発表した。トラックドライバー不足や働き方改革関連法の施行による「物流の２０２４年」問題など、物流業界が抱える課題解決を目指す。 ラウンド輸送は、輸送先に荷物を運んだトラックが、空荷の状態で戻るのではなく、別の荷物を積み込み、出発地に戻る輸送形態。トラックの積載率を高めることで、物流の効率化に加え、脱炭素実現にも貢献できる。 アイシンとヤマト運輸は24年９月から輸送実証を開始。アイシンの田原工場（田原市）から名古屋港へアイシン製品を輸送した後、復路便でヤマト運輸の総合ターミナルで宅急便を積み込み、愛知県東部のヤマト運輸営業所に輸送してきた。実証の結果、効率的な輸送が可能と判断し、アイシンの岡崎工場（岡崎市）からの定期便も加え、本格運用を開始した。
今後は対象地域の拡大や、生活用品などの軽量な荷物と、アイシン製品を混載した共同輸送などの検討も進めるとしている。
