マンCが“逆襲のキーマン”確保? 今季ブンデス得点ランク2位のマーモウシュ獲得へ本腰か
マンチェスター・シティがフランクフルトに所属するエジプト代表FWオマル・マーモウシュの獲得に乗り出しているようだ。イギリスメディア『テレグラフ』が7日に報じている。 【動画】マーモウシュのゴール集 今シーズン、マンチェスター・シティは自分たちが作り出した前人未到の記録を塗り替えるべく、プレミアリーグ5連覇を掲げて始動した。序盤戦は公式戦14試合無敗と好スタートを切ったが、10月30日のカラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦でトッテナムに1-2で敗れると、同試合を機に極度の大不振がスタート。昨年12月21日に行われたプレミアリーグ第17節アストン・ヴィラ戦(●1-2)まで、公式戦12試合を戦って1勝2分9敗という成績にとどまっていた。 だが、同29日に敵地で行われた第19節レスター戦を2-0で制すると、続く4日の第20節ウェストハム戦は4-1と大勝を飾っており、現在は2連勝中。首位を走るリヴァプールは1試合未消化という状況ながら、勝ち点が「12」離れているが、シーズン後半戦の優勝争い参戦に向けて、反撃の準備を整えつつある。 そんなマンチェスター・シティが、“逆襲のキーマン”として、マーモウシュに関心を示しているという。現在25歳のマーモウシュは若くして母国エジプトからドイツへ渡り、ヴォルフスブルクのセカンドチームでプレー。2020年5月にトップチームデビューを飾ると、以降はザンクト・パウリ、シュトゥットガルトへの2度のレンタル移籍も経験し、2023年夏にフランクフルトへ完全移籍で加わった。 フランクフルト加入初年度から公式戦41試合出場17ゴール6アシストと結果を残すと、迎えた今季はその能力にさらに磨きをかけ、ここまで行われた公式戦24試合で18ゴール12アシストと圧巻の数字を記録。ブンデスリーガのみで見ても、15試合のピッチに立って13ゴールを挙げており、得点ランキングではバイエルンに所属するイングランド代表FWハリー・ケインの14得点を追いかける2位につけている。 マンチェスター・シティは昨夏、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスをアトレティコ・マドリードへ売却。オフ・ザ・ボールの質・量ともに申し分なく、守備貢献度も高かったアルバレスは、絶対的ストライカーに君臨するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドとの“共存”においても能力を発揮していた。最終的には大一番での出場機会を求め、スペインへ旅立つことを決断。アルバレスの退団後、マンチェスター・シティはセルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧に関心を示していると報じられたこともあったが、最終的には後釜と言えるようなストライカーを確保せずに今シーズンをスタートさせていた。 前述の不振にアルバレスの退団がどれほど影響を与えているのかを、客観的なデータで証明することは難しいが、現在のマンチェスター・シティに主力級のストライカーがハーランドしか存在しないことは事実。このような背景から、ジョセップ・グアルディオラ監督が“もう1人のセンターフォワード”を要求したと見られる。 なお、『テレグラフ』によると、マンチェスター・シティは約5000万ポンド(約99億円)を用意してマーモウシュの獲得を画策しているという。一方で、イギリスメディア『スカイスポーツ』は、今冬の移籍を目指しつつも、現実的に困難であることは承知しており、次の夏の移籍市場に向けたプランとしても検討していると報じた。 圧倒的な得点能力に加えて、ファイナルサードでの動きの質も高く、ウイングとしても計算できるマーモウシュ。今季に入って数々のビッグクラブが関心を示していると報じられてきたが、その行き先はマンチェスター・シティとなるのか。今後の動向に注目だ。
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