3連勝 VS 4連勝の首位攻防戦!鹿虎相打つ北関東ダービーセカンドラウンド! 鹿島アントラーズユース×前橋育英高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第20節】
首位相手の白星奪取と5連勝を同時に狙う前橋育英では、右サイドバックに入る瀧口眞大の得点感覚が覚醒しつつある。19節の大宮U18戦で今季の公式戦初ゴールを決めると、選手権予選決勝では延長前半に先制点をゲットし、優勝の主役を鮮やかにさらう。加えて先週末のFC東京U-18戦でも、チーム2点目となるゴラッソを叩き込んでおり、「ゴールも狙える位置だったら、右足もどんどん振っていきたい」という得点への意欲を、確かな結果に結び付けている。
もともと高1までのポジションはボランチだったが、新チームでは少しずつサイドバックで起用され始め、リーグ戦が開幕すると定位置を確保。「最初は『何で自分がサイドバックなんだろう?』と思ったんですけど、割とサイドバックだと人がプレッシャーに来ないというか、360度の視界から180度の視界になったので、そこで余裕が出てきたことで、『今は何をしよう』と考えられるようになってきたと思いますし、かなり楽しくやれています」とポジティブにコンバートを受け入れてきた。
シーズンを通して世代有数のアタッカーと対峙してきた経験は、自らの目線を確実に引き上げてくれている。「やっぱりプレミアだと相手のサイドハーフはみんなびっくりするぐらい凄いので、今では対人の部分でも自信を持ってできているなと思います」。攻守に進化を続けている右サイドバックの瀧口が、今節も前線まで駆け上がってきたならば、勝敗を左右するような何かを起こす可能性は、決して低くない。
前橋育英はこの試合に勝利すれば、勝点で並ぶ鹿島ユースを得失点差で上回り、順位を入れ替えることができるが、もちろんホームチームも易々とそんな状況を許すはずもない。3連勝中の若鹿と、4連勝中のタイガー軍団が激突するビッグマッチ。好ゲーム必至の90分間、要注目。
文:土屋雅史
土屋 雅史
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