セレブを満足させる空間づくりとは?金箔の壁にオールドバカラ、骨とう品が美しく並ぶ、秘密の会員制バーに潜入!
手仕事のあたたかみを感じられる空間に
アートブックやファッション関連まで、hideyaさんが旅先で見つけた本も贅沢に重ねられています。これは、本に触れる機会が減るなかで、職人の手仕事を感じられるものをたくさん置きたいという思いから。 他にも、イタリアで手に入れた照明や、インドでつくったランプシェードやスツールが置かれ、視覚的にも楽しい空間になるように意識されています。 洗面台のユニークな鏡はHIDEYA HOUSEのオリジナル。ランプシェードやハンドタオルは、インドの職人が手作業で製品にしたものです。 「日本の住宅は、規格化されたものが多く、洗面台も例外ではありません。この洗面台はあえて規格にとらわれず、独自のデザインで制作することで、空間にちょっとしたエッセンスを加えています」。日本の一般的なものよりも高めに設計された洗面台は、空間を広く見せる効果も。トイレの扉に純金箔が貼られているところもポイントです。 「トイレはあまりコストをかける場所ではないと考える人も多いかもしれませんが、トイレが美しく整えられていると、空間全体の印象が格段に向上します。汚れていそうなところや、汚れていても人から見つかりにくいところが綺麗であることが重要。それが空間の雰囲気やオーラに繋がるのです。端々まで行き届いた心配りが、お客さまをお迎えするおもてなしだと考えています」
BARは新たな空間創造への第一歩
今後より広い空間で、世界観やクリエイティビティを体感できる場所をつくりたい、とhideyaさんは話します。このBARはその第一歩の役割でも。壁にかかる絵は、次の構想がある場所で見た海の夕景をhideyaさん自らが描いたものです。 「例えば同じイスでも、都会のバーと広い草原に置くのとでは、異なる印象を与えるはずです。場所と空間によって、クリエイティビティがどう変化するかを体感してもらうこと、そしてその驚きを通して訪れる方々の感性を刺激し、新たな発見を促すような空間づくりを目指していきたいです」 hideyaさんのクリエイティビティは、美しい環境と共にある建築と空間へと広がっていきます。このBARはその第一歩なのだそうです。