町田に新天地を求めたDF中山雄太の覚悟と決意「チームに慣れ過ぎず、勝利に欠かせないピースに」【インタビュー】
浦和との“国立決戦”では経験を活かした同僚へのアプローチを
――5年半の海外生活で成長された部分はどういった点でしょうか? メンタルが一番大きいかなと思います。だけど、別に何かを成し遂げて帰ってきたわけではないですし、自分としては、まだまだ野望の半ばだと思っています。成し遂げていないからこそ『まだまだやれる』『まだまだ必要だ』と思ってやっているので、“何”とは言えないですね。引退した時に、たぶん言えるのではないでしょうか。 自分の経験を捉えるのは周りの選手で、別にそれが良いと思わなければ不必要に取り込まないでいいです。自分がやってきた5年半の海外の経験に自信はあるので、それを表現していくのはもちろんですけど、それがチームにいらないと言われれば、変えなければいけない。あと、自信はあっても、そこに驕りはないので。成長に繋がるのであれば、惜しみなく取り入れていきたい感覚ではあります。現状に満足することなく、常に上を目ざしてやっていきたいです。 ――さて、31日には国立競技場で浦和レッズと対戦します。意気込みをお願いします。 ホームとはいえ、普段とは違うスタジアムなので、どうしても、いつもと違うものの状況から生まれる何かが想像できます。自分は、免疫や経験があるので。戸惑いがあるような選手に対しては、しっかりとアプローチしていきたいです。それが勝利への準備に繋がると思います。国立開催でより注目されると思うので、しっかりと対処し、良い準備ができればと思いますね。 ――10月の34節では古巣の柏レイソルとの試合があります。 もちろん、お世話になったクラブなので感謝の気持ちでいっぱいです。ただ敵である以上、勝利を目ざしてやっていきたい。それが単純に礼儀だと思います。もちろん自分はいろいろ考えたうえで、決断しました。自分は町田にいる以上、今いる所でやれることをやるだけです。それに対して、柏サポーターの皆さんがいろいろ思うことがあれば、思っていただいて、それがサッカーだと思うので。自分ができることをやって、柏戦も勝利を目ざしたいです。 ――今後の目標は? 優勝するために来ました。ただ、自分が入ったタイミングでは、黒田さんが1回、『優勝は置いておいて、やるべきことをやろう』と言っていたので、そこには自分が知らないチームの現状へのアプローチがあったはずです。 少なからず期待はされているとは思っていたので、その気持ちも含め、いろんなものを背負ってやっていく覚悟も、入団に踏み切る時にイメージをしていました。いろんな期待はかけてもらっていいですし、その期待に応えなければいけないプレッシャーも背負ってプレーで表現したいです。 僕は優勝を目ざして入ってきているので、そこの気持ちは持ちつつ、フレッシュな気持ちのパワーをチームに還元できればいいと思います。優勝に向けてチームを引っ張っていけるような選手として、最終節までやっていきたいです。 取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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