町田に新天地を求めたDF中山雄太の覚悟と決意「チームに慣れ過ぎず、勝利に欠かせないピースに」【インタビュー】
黒田監督で印象的なのは視野の広さ
――現在のコンディションは、何パーセント程度でしょうか? “現状の100%”という考えが常にあります。イメージとしては、トップコンディションが100というよりも、今の100%を少しずつ上げていく感じですね。完調ではなかったのは隠さないですし。それは仕方がないので。続けて行って、100%が大きくなっていくようにするだけですね。 ――磐田戦は自身にとって5年半ぶりのJリーグでの試合でした。その意味での違和感はあったのでしょうか? 特に日本だからとかは、関係ないですね。どのチームと試合をしようが、勝つという目標に対しては変わらないです。日本だから、海外だからというよりも、実戦が5か月ぶりという自分に対してのアプローチを重要視していました。 ――欧州帰りの選手が、Jリーグの判定基準とのギャップに苦しむケースもあります。中山選手はどうでしたか? 正直、全部が全部、判定に納得できたわけではなかったですね。レフェリーの方に対して『これは普通だ』という趣旨の発言もしました。どのようにレフェリーの方が捉えられたかは、分からないですけど。自分が慣れていくか、Jリーグが自分の意見に対して定義してくれるのならば、それも良いと思います。 ――チームに馴染めているという感じはありますか? チームの雰囲気と感じは分かってきました。あとは、自分が慣れ過ぎず、チームの勝利に欠かせない一人のピースになれるように、日頃の過ごし方をするだけだと思っています。馴染むことは大事ですけど、慣れたくはないと思っているので、そこはしっかりとやっていきたいです。 ――慣れたくはない、とは具体的には? 慣れると、見えるものも狭まってきてしまう。常に自分は『これがベストじゃない』『もっとベストがある』という感覚でやっていきたいので。現状に満足することなく、という意味合いです。 勝っているからオッケーではないですし、勝ち続けるためには何が必要かを、常に考えていきたいと思います。 ――ポジションはセンターバックが基本になるのでしょうか? チームのコンセプト次第です。町田に来た以上、指示されればフォワードでもやります。 ――黒田監督の印象はいかがでしょうか? 皆さんと大きく変わらないと思います。勝利に対して、全く甘くなることがない人。勝利について、本当に一番考えているのではないかなと。それが言動に出ている人だと思っていました。会って、それをより強く感じたので、第一印象から、あまり変わらないですね。 (かけられた)言葉自体もそうですけど、その言葉が出てくる視野の広さが印象的です。誰もが気づいていないタイミングで言葉をかけてくれるので、人よりも見えているものの高さが高いし、見えているものが多いと思います。
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