松本人志は‟完全敗北”だったのか…やっと見えた!「芸能界復帰への道」弁護士が指摘する「被害女性&文春とのある合意点」の可能性
松本人志復活への道
ーー松本氏は芸能界へと復帰できるのでしょうか。 野澤隆弁護士 『君主論』で有名なマキャベリの言葉に「戦争はやろうと思ったときに始まるが、やめたいと思ったときに終わらない」というものがあります。この格言に照らすと、松本人志さんの裁判が早期に終わったことは珍しく、むしろ良い結果だったと考えます。個人的には「松本人志さんの独り相撲だったな」と感じる人も多いのではないかと思いますが、早期解決に至ったのは肯定的に捉えるべきでしょう。 今年2月22日の記事で私が述べた「裁判を和解や訴えの取り下げによって解決し、業界内でスポンサーや芸能関係者に謝罪訪問を行い、さらに記者会見で公に対応するのが最善の策ではないか」という見解に沿った展開が今後見られるかが注目されます。 日本社会は、不景気が長く続く中で社会的寛容が失われつつある側面がありますが、かつて北野武さんがフライデー襲撃事件から復帰した例を見ても分かる通り、一定の社会的制裁を経た後に才能ある人物が再び活躍する場を設けることは、社会として決して間違いではないと考えます。 以上が野澤隆弁護士の見解である。被害者が関与する事件であった以上、今後の道のりは決して平坦ではないだろう。しかし、仮に復帰を目指すのであれば、深夜枠のテレビ番組出演やインターネットを活用した動画配信など、小規模な活動から徐々に再スタートを切るのが妥当と考えられる。すでに被害者との間で「一定の合意」に達している現状を踏まえつつ、慎重に行動できるかどうかが重要であり、その姿勢を世間は注視している。
野澤隆
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