WBC王者、八重樫が笑わなかった理由
ワンパターンから脱却。 スマートでスピーディーなボクシングを初防衛戦でやってのけたことに大きな価値があると思う。この先、ビッグマッチを乗り越えスーパーチャンプになるためには、“激闘王”以外の引き出しを持っておかねばならない。八重樫は、試合後、一切、微笑まなかったが、あえて、危険な相手を挑戦者に選んだ、この勝利を悲観すべきではない。 次戦は11月に日本人ボクサーとの対戦経験の多い、1位のエドガー・ソーサとの指名試合となる。「いつも挑戦者のつもりで試合をしてきたけれど、今日は初防衛戦。自分では気がつかないプレッシャーがあったのかもしれない。でも生き残ったことが大事です。生まれてくる子にチャンピオンのまま父親でいられたことが嬉しいです」。 3人目のお子さんの出産予定日は9月14日。ちなみに女の子だそうだ。 (文責・本郷陽一/論スポ/写真・山口裕朗)