タイパ最高、栄養価満点。「せいろ蒸しダイエット」のメリットとおすすめレシピ
逆に、蒸してみて失敗したのは「生麺」ですね。冷凍うどんや蒸し焼きそばなど一度調理してある麺はいけるのですが、生麺はそのまま蒸すだけだとゴムのような食感になって全然美味しくありませんでした……。ちなみにパスタなど乾麺も、せいろに入れて蒸すだけでは難しいです。 ーーなるほど。失敗しないコツはあるのでしょうか? 蒸し時間に差がある食材同士を組み合わせるときは注意が必要です。 例えばパンと芋類では、パンが5分ほどに対し芋類は10~15分ほど。こういう場合は先に火の通りにくい食材を蒸して、時間差で、空けておいたスペースに火の通りやすい食材を後から追加するとうまくいきます。 また、複数の食材を入れる時は同じくらいの大きさに切っておくのも失敗しにくくなるポイントです。 せいろ2段を重ねて調理する場合は、蒸し時間をプラス3~5分ほど足して様子を見ながら調理してください。 ーー初めてせいろを購入する場合、どのようなポイントに注目して選ぶといいでしょうか? せいろデビューには21cmサイズがおすすめです。このサイズは冷凍うどん1食を入れるのにちょうどいいサイズで、敷き皿を使う場合でもだいたいのお皿にフィットします。 せいろの素材は竹、杉、檜などがあり、一般的に竹や杉はリーズナブルで、最近はMUJI(無印良品)やスリーコインズなどでも手に入るようになりました。初めてトライするなら敷居が低くておすすめです。 ただし、使用頻度にもよりますが、お手ごろ価格のせいろはだいたい2年前後くらいで買い換える消耗品と思ってください。 一方、専門店などで扱っている檜のせいろは価格は高いですが、その分香りもよく耐久性に優れています。一生モノとして愛用している人もいますね。まずは自分の好みでせいろを選んでみてください! ◇ 難しそうなイメージを見事に裏切る扱いやすさ。そしてヘルシーな調理法が叶うというせいろ蒸し。旬の野菜や肉、魚……たっぷり食べたい秋の味覚こそ、せいろで素材本来の味を楽しみながら健康維持にも役立てていきたい! アントレース、岡田 圭(Verb)=取材・文
OCEANS編集部