「普通預金にいくら入れてる?」 子育て家庭のお金事情と預金ルールをプロに聞く
501万円以上の人の声
「定期預金も特に金利が高いわけでもないので」(かず) 「金利が一緒だから」(ぽんし) 「普通預金口座残高には一定の金額を置いておきたいため。また、貯蓄用口座と給与入金やクレカ引き落としなどの動きのある口座を分けているため」(ひとみん)
「半年分の生活費を預金しておく」が基本だけど、自分の感情も大切にして決めて
普通預金に入れている金額については、その額についても、理由についても、いろいろな意見があるようですね。 普通預金をどのように利用するといいのか、また現在の金融状況では、普通預金と定期預金、その他の投資などについて、どういうスタンスをとるといいのかなどについて、ファイナンシャルプランナーの近藤賢一さんに話を伺いました。 「新NISAなどの資産運用の話題が多くなる中で、『じゃあ、銀行にいくらあればいいの? 』という相談はよくあります。 今後の金融政策で金利に関して変動があるかもしれませんが、日本の銀行の金利は0.001%。 100万円預けても年間10円。1000万円預けても年間100円しかつきません。 これが銀行に貯金していても、もったいないと言われる理由です。 ただ、銀行ではお金は増えませんが、安全にお金を管理しておける場所であり、いつでもすぐ引き出せる場所として考えて使うことは大切です。 まず一般論としてよく言われるのは、『生活費の3ヶ月分』というフレーズ。簡単に言えば、収入が0になっても3ヶ月は生活できる金額を預金しておきたいというものです。 ただ一般論と言いうのは、すべての家庭での正解ではありません。あくまで目安であり、各家庭で考え方が違って当然なんです。 僕自身の考え方は、できれば半年分はあったほうがいいと思います。 コロナ禍や社会情勢による物価上昇などで生活の負担が増えている昨今、少しゆとりをもったほうが安心です。 また個人事業主は仕事ができない=収入ゼロというリスクもあるため、生活費の1年分はあったほうがいいと考えます。 しかし、例えば生活費の半年分が200万円だったとしましょう。『今まで頑張って1000万円の預金があるから、800万円は運用などに回していいのか? 』と言ったら怖いですよね。 この時は『200万+αでいくら銀行にあったら安心か』という感情的な考えも大切にしてください。お金を動かすことで不安を感じては本末転倒です。 損得だけではなく、感情も大切にして決めることが重要です。 では十分預金があったらどうするか? 世の中にはいろんな金融商品があります。よくネットでこれが良い、これはダメだという話が出ていますが、悪い商品はありません。 それぞれにメリット・デメリットがあるため、まずは内容を知って“自分にあっている”ものを見つけることが大切。 多くの人がやっているから自分にもあうとは限らないのです。 最近は預金よりも投資へシフトしようという考えが普及してきましたが、それはあくまでも自分を守る緊急資金があってからのこと。預金がほぼないのに資産運用を始めては、もし運用が悪かった時にお金がなくなってしまいます。 そこで、各家庭のタイプ別にアドバイスをしていきましょう。ご自身の感情や考えに近いものを参考にしてください」(近藤賢一さん)