【Jr.ウインターカップ】RIZINGS徳島が大会初優勝、後半流れをものにして逆転勝利[中学バスケ]
後半、流れをものにして逆転勝利
1月8日、「Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会」男子決勝で初優勝をかけて琉球ゴールデンキングスU15(沖縄)とRIZINGS徳島(徳島)が対戦。8点ビハインドで迎えた後半、RIZINGS徳島は同点で迎えた4Q残り1分、#18岩朝ローマが3Pシュートを沈めてリードを奪うと67-65で逃げ切り。初優勝を決めた。 【写真】琉球ゴールデンキングスU15対RIZINGS徳島写真ギャラリー(30点)をチェック 琉球 U15は1回戦で倉敷南中(岡山)を68-46で退けるとRCSクラブ(秋田)に72-55、岩手ビッグブルズ U15(岩手)に71-44、サンロッカーズ渋谷U15(東京①)に53-43で勝ち上がると、準決勝では前年王者であり、全中3連覇を果たした四日市メリノール学院中を撃破して初の決勝進出を果たした。軸となるのはNo.54越圭司、No.29宮里俊佑、No.56友寄快星。特に攻撃の起点となるNo.54越は平均20.8得点をマークしながら、5.2アシストと仲間を生かすこともできる頼もしい存在である。また注目したいのが1Qで、ここまで平均20.6得点・11.0失点をマーク。準決勝でも21-11というスタートを切って勝利した。 対するRIZINGS徳島も1回戦から登場し、HOOPS4HOPE(千葉)に81-57、京都精華学園中(京都)に62-51、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15(愛知①)に76-62、ゴッド ドア(兵庫)に73-61、LakeForce(滋賀)に75-54で勝利して初のファイナルに到達した。こちらも得点能力が高い選手が揃っていることが強み。中でもインサイドの要となるNo.18岩朝ローマは平均17.2得点、12.6リバウンドとダブルダブルのアベレージを記録。さらに2年生の点取り屋、No.7平岡泰介も18.8得点、9.2リバウンドと素晴らしいスタッツを残している。 ティップオフを制した琉球U15は、No.54越がいきなりトップから3Pシュートを成功させた。対するRIZINGSはNo.18岩朝、No.7平岡が3Pシュートを決め返した。間髪入れずに攻めた琉球U15は、速い展開から再びNo.54越がレイアップを成功させた。開始からアップテンポな攻防が繰り広げられた。 リバウンドで優勢に立つRIZINGS徳島は、No.16小畠空の3Pシュート、No.18岩朝のフリースローと先に得点。しかし、琉球 U15はNo.29宮里が3Pシュートを沈めて追いつくと、No.12大城瑛士のアシストでNo.29宮里が得点。12-10とした。その後、RIZINGS徳島はNo.20山岡蒼空が右コーナーからバックボードを使って3Pシュートを沈めて逆転したが、琉球 U15はNo.54越のフリースロー、No.29宮里のシュートで得点し、16-13で1Qを終えた。 2Q序盤、RIZINGS徳島はNo.18岩朝のミドルシュート、3Pシュート、No.25射場暖がフリーターを決めると、琉球 U15はNo.54越がフローター、3Pシュートを決め返すなど見ごたえある攻防が展開された。 残り4分半、琉球 U15No.54越がスティール。RIZINGS徳島No.25射場が止めたプレーがアンスポーツマンライク・ファウルをコールされた。このチャンスでNo.54越がフリースロー2本に加えて、ミドルシュートを成功。27-24とすると、No.56友寄、No.29宮里も追加点。RIZINGS徳島のシュートがリングに弾かれる場面が続き、リードが広がった。 残り1分強、RIZINGS徳島はNo.7平岡のシュートで4分ぶりの得点。しかし、ここでNo.29宮里が3ファウルとなってしまった。琉球 U15は36-28としてハーフタイムを迎えた。 RIZINGS徳島はリバウンドで28-16と優位に立ったが、2Q、琉球 U15は2Pシュート成功率71.4%(5/7)に加えてフリースロー成功率87.5%(7/8)を記録。No.54越がすでに22得点をマークしている。 差を詰めたいRIZINGS徳島は3Q、No.18岩朝、No.16小畠、No.7平岡と自慢のスコアラー陣が得点。リズムを取り戻し、残り5分強で36-39とした。この直後、琉球 U15No.54越が接触プレーで脚を痛めてベンチに下がると、RIZINGS徳島はNo.25射場、No.7平岡が得点。さらにNo.18岩朝が3Pシュートを射抜いて43-41に。琉球 U15はNo.29宮里が得点源になるが、RIZINGS徳島はNo.7平岡がさらに3Pシュートを決めて46-43とした。このあとNo.54越がコートに復帰すると、点の取り合いに。しかし、3Qは25-16としたRIZINGS徳島が53-52と1点リードして3Qを終えた。 激闘の決勝にふさわしく4Qは、互いに高い強度でディフェンスを展開。その中でRIZINGS徳島はNo.1佐々木涼が3Pシュートを射抜くと、No.18岩朝がミドルシュートを成功した。対する琉球 U15はNo.54越のレイアップ、No.29宮里のフローター、No.56友寄のフリースローで得点。残り3分半でRIZINGS徳島の62-59となった。 残り2分半、琉球 U15は54越がターンアラウンドシュートを成功。1点差にしたが、RIZINGS徳島は合わせのプレーで7平岡が得点。3点差としたが、琉球 U15はまたも54越が3Pシュートを成功。残り1分で64-64とした。 ここでタイムアウトを取ったRIZINGS徳島は、No.1佐々木のパスからNo.18岩朝が3Pシュートを射抜いて3点リードを奪う。今度は琉球 U15がタイムアウト。フロントコートからスタートするとNo.54越が3Pシュートを放つがこれは外れてしまった。時間を使って攻めるRIZINGS徳島は、No.1佐々木がトップから3Pシュートを放つが決まらず。残り18秒、琉球 U15は最後のタイムアウトを取った。 ここで琉球 U15は、No.29宮里が3Pシュートを放ったが外れてしまった。しかし、琉球U15は残り8秒から再びポゼッションを握る。ここでRIZINGS徳島はゾーンディフェンスだとコールされて琉球 U15のフリースローになる。ここでNo.54越が決めて65-67とすると、最後のポゼッションでNo.54越が持ち込んでミドルシュートを放ったがリングに弾かれて万事休す。RIZINGS徳島が67-65で逃げ切り。初優勝を決めた。 RIZINGS徳島は18岩朝が3Pシュート5本を沈めて22得点、11リバウンド、さらに7平岡が21得点、18リバウンドと2人が ダブルダブル。25射場は7得点、7アシストを記録した。琉球 U15は54越が37得点でチームをリード。29宮里も17得点をマークした。リバウンドで51-36と優位に立ったRIZINGS徳島は2Pシュート成功率は28.2%(11/39)と低調だったが、3Pシュートは12本(/36)決めて33.3%をマークした。また後半のターンオーバーはわずか1のみだった。