ラリー王者カッレ・ロバンペラがGT3デビューへ。ドバイ24時間レースでポルシェ911 GT3 Rをドライブ
2度の世界ラリー王者であるカッレ・ロバンペラが、2025年1月のミシュラン・ドバイ24時間レースで、GT3デビューを果たすことになった。彼はプロトン・フーバー・コンペティションに加わり、ポルシェ911 GT3 Rをドライブする。 【写真】レッドブルGRカローラで2024年フォーミュラ・ドリフト・ジャパン第1戦富士に出場したカッレ・ロバンペラ 2025年はWRC世界ラリー選手権にトヨタGAZOO Racingからフル参戦復帰が決まっているロバンペラは、同じくフィンランド人のユッカ・コンカヴオリとヤニ・カケラ、元ドイツ・ラリー王者のマーク・ヴァレンヴァイン、ポルシェワンメイクレーサーのジョエル・モネグロとともに、2025年1月11~12日にアラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで開催される24時間レースで、ポルシェのGT3車両のステアリングを握る。 24歳のロバンペラは、2024年はWRCへのフル参戦をいったん休止。ドリフトやサーキットレースなどのプログラムに取り組むなかで、ポルシェ・カレラカップ・ベネルクスに出場してサーキットレースにデビューし、WRCの活動のため4レースを欠場したにもかかわらず3戦で優勝し、ランキング4位を獲得している。 「これを実現してくれた関係者全員に感謝している」とロバンペラは語った。 「初めてGT3カーでレースをするのが本当に楽しみだ」 「もちろん、GT3カーについて学ぶべき新しいことがたくさんあるし、他のドライバーとクルマを共有するのも初めだ」 「だけど、週末はプロトン・フーバー・コンペティションとともに適切なスピードを見つけられると確信している。24時間レースでは運転時間がたっぷりあるからだ」 ドバイ24時間レースにデビューしたロバンペラは、セバスチャン・オジェやセバスチャン・ローブといった世界チャンピオンの足跡をたどってスポーツカーレースに挑戦する次なるラリースターだ。 オジェは、リシャール・ミル・レーシング・チームLMP2チームでのスポット参戦の一環として、2022年にル・マン24時間レースにデビューした。一方、ローブは2006年にル・マンの総合表彰台を獲得し、FIA GT選手権とDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも出場した経験を持つ。 「カッレのような並外れたドライバーがドバイにいてくれるのは、素晴らしいことだ」とチーム代表のクリストフ・フーバーは述べている。 「彼は昨シーズン、ポルシェ・カレラカップでの初のサーキットレースで印象的な結果を残し、ドライバーとしての多才さを証明した」 「彼がGT3カーをドライブして、この新たなステップでどのようなパフォーマンスを発揮するか、そしてプロトン・フーバー・コンペティションが彼をどうサポートできるかを見るのが楽しみだ」 [オートスポーツweb 2024年12月24日]