角田裕毅は「数ある才能の1人」ヘルムート・マルコが厳しい評価!若手台頭で迎える5年目の挑戦!
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士(81歳)は、角田裕毅は「レッドブルの育成プログラムの中での“数ある才能の1人”に過ぎない」と警告している。 角田は、来年セルジオ・ペレスに代わってレッドブルへの昇格を逃したものの、ホンダ青山でのイベントでは「もちろんレッドブルで走れたら嬉しいですが、支えてくれるすべての人に本当に感謝しています」と語っていた。 実際、ホンダの関係者は、2024年のタイトル獲得マシン『RB20』をテストしたのはホンダの要請によるものだったと認めている。 ■角田裕毅は数ある才能の1人に過ぎない マルコは「シーズン後のテストで角田裕毅はRB20での走行が許可され、チームは彼の技術的なフィードバックに満足していた」と、『Speed Week』のコラムで述べた。 「この点に関して、彼は世間が思っている以上に優れている」と角田裕毅を評価しつつも「ただし、彼は我々のラインナップにいる数ある才能の1人に過ぎない。我々はジュニアカテゴリーでも非常に良い布陣を整えているからね」とマルコ博士は付け加えた。 ■5年目の角田裕毅、新チームメイトは20歳のハジャー! 実際、2025年に角田裕毅のチームメイトになるのは、F2から昇格するアイザック・ハジャー(20歳、フランス)だ。 「長い間ほとんど変化がなかった状況から、今では多くの有望な新人たちが実力を示すことができるのは喜ばしいことだ」とマルコはF1が本来の姿に戻ったことを喜んでいるようだ。 「来年は、F2を制したガブリエル・ボルトレートが加わるし、オリバー・ベアマンやキミ・アントネッリも昇格する。そして、もしレーシング・ブルズにジュニアドライバーを起用するなら、フィールドには4人の新人がいることになり、世代交代といえるだろう」と語っており、ハジャー起用は発表直前に決まったようだ。 角田は2025年からチーム名を変更するレーシング・ブルズで5年目を迎えるが、「どのチームでも自分がやるべきことは変わりません。ただレッドブルだけが目標というわけではなく、例えばレーシング・ブルズが開発でレッドブルを上回る可能性だってあります。だから必ずしもレッドブルに行かなければというわけではありません。自分はただ良いパフォーマンスをしてポイントを稼ぎたいですし、鈴鹿で表彰台に上がることが究極の夢です」と語っていた。 角田裕毅がレッドブル・レーシングへの昇格または他チームへ移籍するには、まずはチームメイトに対してこれまで以上に圧倒的なパフォーマンスと安定感を見せつけること、そしてF1関係者が毎レース常に注目するような存在になることが必要だ。 先日、F1ドライバーが選ぶトップ10ドライバーを発表したが、トップドライバーの層は厚く、誰もがミスなく速さや存在感ある走りを発揮している。角田裕毅のさらなる成長に期待したい。