神奈川から能登へ“留学”も 生き残りをかけ石川県内の公立高校で増える「全国募集校」
少子高齢化とともに、石川県内の公立高校では生徒数の減少が進んでいます。こうした中、魅力ある学校づくりをめざして全国から生徒を募集する高校が県内でも増えています。 【写真を見る】神奈川から能登へ“留学”も 生き残りをかけ石川県内の公立高校で増える「全国募集校」 生徒数の減少に歯止めをかけられるのか、公立高校の「挑戦」が始まっています。 能登高校2年・佐藤なごみさん「それでは実技の終了試験を行います。まずは点検から行います」 2級小型船舶の試験を受ける、石川県能登町の能登高校地域産業科2年の佐藤なごみさん。山口県出身の佐藤さんは、能登高校で1年間水産について勉強し、大学への進学を考えています。 能登高校2年・佐藤なごみさん「養殖関係の仕事をしたいので、それを学べる大学に行きたいと思っている」 能登高校では、4年前から高校2年生を対象に全国から留学生を募集する「地域高2留学」という制度を導入しています。 佐藤さんを含め3人が、今この制度を利用しています。 能登高校・屋敷秀樹校長「能登町の関係人口を増やしたいというのが一番の狙いです」 ■「ソフトテニスの強豪校でプレーしたい」 能登高校に全国から生徒が 能登高校はソフトテニスの強豪校としても知られていますが、4月、4人の生徒が入部してきました。長野県、福井県、新潟県といった近隣に加え、神奈川県からも入部しています。 「地域高2留学」とは別に、2023年度から能登高校は全国から生徒を募集する=全国募集校になりました。ソフトテニス部の4人はこの制度を利用して入学、入部しました。 丸山陽さん(長野県出身)「能登高校で練習して強くなって全国で活躍できる選手になりたかったから、来ました」 中山愁太さん(新潟県出身)「住所を変えるという点を省いて来れたから、そういうのは楽になったから結構来やすかったのがあります」 これまで、県外から入学する場合、家族と一緒に移住する、または親せきの家から通うなど高いハードルがありましたが、全国募集校では生徒のみで寮に入って学ぶことができます。