パリ五輪後に食べたいものはチョコレートブラウニー!? オリンピック選手の食事内容を徹底調査!
食事管理の鉄則
そんなオリンピック選手の食事管理で一番大事な要素とは? 英国代表選手団の専属パフォーマンス栄養士、ウェンディ・マーティンソン氏の主な使命は、アスリートにバランスの良い栄養管理方法を身に付けてもらうこと。これには基本を正しく理解することや、流行のミールプランやトリックを避けることも含まれる。 「食べ物とは健全に付き合うことが大切です。アスリートには食べ物に“良し悪し”をつけてほしくありません」とマーティンソン氏。「どんな食べ物にも何らかの利点があります。カロリーしか入っていないような食べ物もありますが、それだって多くの人が必要としているものです」 マーティンソン氏は、できるだけ高品質の食材を買い、可能な限り自炊して、冷凍食品に頼らないよう選手たちに勧めている。もちろん、栄養は食事から摂取するのが望ましい。でも、場合によっては(トレーニングの直後に昼食が取れない場合など)プロテインのサプリメントがやっぱり便利。 マーティンソン氏がオリンピック選手団に帯同するのは、このパリで6回目。選手の中には、エナジージェルやスポーツドリンクを大量に持ってくる人や、レース後のマクドナルドが大好きな人もいる。 緊急事態に備えて待機するのも彼女の仕事。「体調不良で部屋から出られない人に食事を届けることもあれば、試合前の緊張で何も食べられない人のケアをすることもあります」。英国の選手団には、不安のない環境づくりの一環として、ウィータビックス(ビスケット形のシリアル)やベイクドビーンズといったなじみのある食べ物をそろえた専用エリアが用意されるそう。 食事管理のカギとなるのは例のごとくバランスで、これはアスリートにも言えること。今回インタビューに応じてくれた英国代表の選手たちはみな、閉会式後に食べるつもりでいる物を快く教えてくれた。 「チョコレートブラウニーは頻繁に作りますが、お気に入りはラズベリーとホワイトチョコレートのケーキです」とアンズリー。ホッケーのチームメイトから頼まれては、サービトンにある自宅のキッチンで作っている。「パリ五輪が終わったら一番に食べたいですね」 キャンベルは大好きなペストリー(焼き菓子や菓子パン)を食べてから、家族と一緒にカリブ料理を楽しみたいそう。 ※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。