「最も健康に良くないフルーツ」は意外な定番フルーツ! 米保健機関がフルーツのランキングを発表
健康のためには、毎日必要とされる量の野菜とフルーツをしっかりとることが強く推奨されている。例えばアメリカでは、5年おきに更新される「国民向け食事ガイドライン」に基づき、少なくとも毎日「2回分」をとることがすすめられている(1回のあたり摂取量は、中サイズのリンゴ1個、またはバナナ1本、オレンジ1個など)。 【写真】ランキング最下位…“最も健康的ではない”フルーツ4選 ただ、毎日しっかりその量をとるのは、なかなか難しいこと。そして、難しいからこそ、食べるフルーツは「最も健康的」とされるものを選びたい。 それを助けてくれるのが、国民の健康増進と信頼できる情報の提供を目指す保健福祉省の下部機関、疾病対策センター(CDC)が発表した「最強の野菜・果物(Powerhouse Fruits and Vegetables、PFV)」のリスト。 このリストには、最もヘルシーと考えられる野菜とフルーツからそうではないものまで、41種類が得点順に紹介されている。 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
最も「健康的ではない」フルーツは?
そのリスト、野菜とフルーツの「栄養素密度(100kcalあたりの栄養素の量)」に基づくランキングの最下位に記載されているのは「ホワイトグレープフルーツ」だった。この結果を、意外に思う人が多いかもしれない。だが、1位の「クレソン」が100点満点だったいっぽう、ホワイトグレープフルーツの得点は、10.47点にとどまっている。 ただし、実際にはホワイトグレープフルーツが健康に「よくない」わけではない。管理栄養士のケリー・ガンズさんは、「食べることに、まったく問題はありません」と話している。最下位ではあっても、「抗酸化物資を多く含み、抗炎症作用もあることには変わりがない」とのこと。 また、別の管理栄養士、ジェシカ・コーディングさんも、「それでも栄養は豊富だと言える」と述べている。栄養価を確認すると、ホワイトグレープフルーツには特にビタミンCが多く含まれている。 ほかのフルーツほど、得られる健康上のメリットが多くないというだけであり、「体に悪い」ということではないという。 ▼グレープフルーツを食べるべき? ホワイトグレープフルーツが好きで、よく食べているという人は、もちろんその習慣を変える必要はない。ガンズさんは、「どのフルーツでも、好きで実際に日常的に食べているものを、制限することはありません」と述べている。 ガンズさんのおすすめは、少し食べ方を変えて、オレンジのように皮をむいて食べたり、ほぐしてサラダに乗せたりすること。また、コーディングさんは、血糖値を安定させるため、フルーツは種類に関わらず、タンパク質や脂肪分を含む食品と一緒にとるのがいいと話している。