国交省、国内17社の混雑空港乗り入れ許可 福岡は最多16社
国土交通省航空局(JCAB)は、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)など国内航空会社17社が提出した混雑空港への運航許可申請について、12月10日付で許可した。混雑空港への乗り入れは5年ごとに申請が必要で、今回の許可による運航開始日は2025年2月1日となり、17社はこれまで通り運航を継続する。 【写真】リニューアルした福岡空港の国際線ラウンジ ◆25年1月末で期限切れ 今回の申請は、1月31日に期限が切れる運航許可の延長によるもの。17社のうち、成田と羽田、伊丹、関西、福岡の5空港すべてに乗り入れるのはJALとANA、ANAウイングス(AKX/EH)の3社。ジェイエア(JAR/XM)は、成田を除く4空港で許可を受けた。 日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)とスターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、羽田と関空、福岡の3空港に引き続き乗り入れる。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)とジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、成田と関空、福岡の3空港で運航を継続する。 スカイマーク(SKY/BC、9204)とエア・ドゥ(ADO/HD)、ソラシドエア(SNJ/6J)は羽田と福岡の2空港、日本エアコミューター(JAC/JC)とアイベックスエアラインズ(IBX/FW)、天草エアライン(AHX/MZ)の3社は、伊丹と福岡の2空港で継続。スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)は、成田と羽田で運航を続ける。 1空港のみはフジドリームエアラインズ(FDA/JH)とオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)の2社で、いずれも福岡へ乗り入れる。 空港別でみると、17社中16社が許可された福岡が最多で、羽田が10社で続いた。関空は8社、伊丹は7社、成田は6社となった。 ◆運航許可は5年間有効 成田と羽田、伊丹、関西、福岡の5空港は、乗り入れに国交相による事前許可を必要な「混雑空港」に指定されている。審議会では許可が妥当かを審議する。運輸審議会での審議対象となるのは、混雑空港に乗り入れる国内線のみで、国際線は対象外となる。 航空会社に対する、混雑空港への運航許可は5年間有効。前回各社が申請したのは2019年で、今回の17社の就航申請は国交相から運輸審議会に11月1日付で諮問。その後、審議会は国交相に対し、就航許可が適当と12月3日付で答申した。
Yusuke KOHASE