通天閣・世界初!?営業したままの免震工事完了と天井画復刻
天井と並行して工事用ステージ設置 スムーズに施工
そんな悪条件のもとだったが、永野さんらは頭をひねり、市道をまたぐ部分の天井に並行して工事用のステージを地上8メートルの位置に設置。それにより、柱の4隅に組み込む免震ゴム設置個所や天井画など工事が必要とされる高さ12メートルの部分の工事がスムーズに進むように足場を作った。 また、そのステージの下には大きな開閉式の穴もあいており、市道に停車したトラックから荷物を搬入しやすいようにもした。これにより、トラックが停車しても片側を一時ふさぐ形になるだけで、通行に支障をきたすことがなかった。 そして、夜間の工事と言うことで、どうしても「音」が出てしまうが、そのあたりは周辺住民が理解を示し協力。そのため、工事は遅れることなくスムーズに進んでいったという。 3日夜に行われた竣工式で、通天閣観光の西上雅章社長は「これまでの天井は配管工などがむき出しで無機質でしたが、きょうからは初代の天井画が復活しました。これからは、一応『通天パリス(Tsuten Paris)』と呼んでください」と話し、会場の笑いを誘っていた。 しかし、初代・通天閣はエッフェル塔などをイメージして作られたとされているため、この呼び名は、特に笑いをとっているわけではないと思われる。それを聞いて、地元の年配者などはうなずいている光景が印象的だった。