なぜ”世紀の再戦”を井上尚弥は「通過点」と語りドネアは「キャリア最大の試合」と位置付けたのか…その先に年末開催で交渉中の4団体統一戦
AmazonプライムビデオなどのPPVの配信業者が乗り出してきたことで欧米のリングに上がらなくとも、ビッグマネーが計算できる市場が日本でもできつつある。これらの環境の変化も、井上の日本開催に向けて追い風。もちろん4団体統一を果たせば、日本ボクシング界の歴史を塗り替える快挙であり、バンタム級のタイトルが4つまとめられるのは世界でも初となる。 今回、会場のさいたまスーパーアリーナには1万7000席が用意されたが、22万円の席から先に売れ1万6000席が完売した。プラチナチケットは残り600枚ほどになっている。独占放映権を得たAmazonプライムビデオの契約も好調でファンの関心度も高まっている。 興行収入も両者のファイトマネーもこれまで大橋会長が手掛けてきた世界戦の中で「過去最大の規模であることは間違いない」という。 軽量級では、世界でも類を見ない規模のビッグマッチ。大手ブックメーカーのウィリアムヒルは、井上の勝利に「1.17倍」、ドネアの勝利に「4.75倍」のオッズをつけている。 会見の最後に写真撮影の時間が設けられたが、両者は目も合わさず握手もしなかった。再戦のゴングまで公式行事は、6日の前日計量と最後の新型コロナの検査を残すだけとなった。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)