9.17ゴロフキンVS“カネロ”アルバレスの3度目対決が正式決定…村田諒太を撃沈した40歳のGGGが有利との見方も
プロボクシングのWBA世界スーパー&IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(40、カザフスタン)とスーパーミドル級の4団体統一王者であるサウル“カネロ“アルバレス(31、メキシコ)との3度目の対決が9月17日に行われることが正式決定した。主催するマッチルームとDAZNが24日(日本時間25日)に発表したもの。会場は後日、発表される予定で、この試合はDAZNによるPPVでメキシコ、ラテンアメリカ、カザフスタンを除く全世界に配信される。 両者は2017年9月16日の第1戦で引き分け、2018年9月15日の第2戦ではカネロが2―0の僅差で判定勝ちしていた。完全決着をつける第3戦は、ゴロフキンが階級をひとつ上げてカネロの統一王座に挑戦する模様だ。 ゴロフキンは4月9日にさいたまスーパーアリーナでWBA世界ミドル級スーパー王者だった村田諒太(36、帝拳)と2団体統一戦を行い9回にTKO勝ちした。40歳の誕生日の翌日に迎えた約1年4か月ぶりのそのファイトでは、序盤に村田のボディ攻撃に苦しみ、珍しく後退する場面も見られて、米ヤフースポーツなどに「あらゆる点で老いたように見える」と厳しい評価を受けていた。 一方のカネロも5月7日に米ラスベガスで1階級上で無敗のWBA世界ライトヘビー級王者、ドミトリー・ビボル(31、ロシア)に挑戦したが、体格差を埋めきることができずに、強打を連発した影響で終盤はスタミナが切れ、逆にビボルのステップワークと手数に圧倒されて0―3の判定でキャリア2度目の黒星を喫していた。 試合前からゴロフキンとの3度目対決が9月17日に内定していたが、この敗戦で白紙に戻り、ビボルとの再戦条項を先に行使するのではないかと見られていた。だが、カネロと複数試合のプロモート契約を結んでいるマッチルームのエディ・ハーン氏が、興行面から見て再戦よりもゴロフキンとの3度目対決に魅力のあることを示し、カネロも23日にメキシコで行われた招待ゴルフに参加した際に「私たちはすでに契約を結んでいる。始めたことは進めていかなければならない。私たちには2つの大きな戦いがある。それはゴロフキン戦とビボルとの再戦だ」と語り、ゴロフキン戦の後にビボルとの再戦に挑むプランを明かしていた。 この日、カネロは、マッチルームを通じて「最高の戦いをすることができることをとても嬉しく誇りに思っているし、この戦いも例外ではない」とコメント。カネロのトレーナーでマネージャーでもあるエディ・レイノソ氏も「メキシコ人は決して降伏しない。前へ進みましょう」と3度目対決をプッシュした。 一方のゴロフキンは「9月17日に会いましょう」とだけ短くコメント。 またマッチルームのエディ・ハーン氏は「カネロ対GGGの3部作はボクシングで最大の戦いであり、9月17日にこれを設定できたことを嬉しく思います。この2人は、お互いを激しく嫌い、この信じられないようなシリーズを猛烈なKOで終わらせたいとそれぞれが思っている。私は、本当に、この2人の偉大なチャンピオンの戦いは最もスリリングな戦いになると信じています、そして、それは最初のゴングから最後にどちらの男が立っているのかまで火花が散るでしょう」との談話を寄せた。