“釣れてるウワサ” 聞いてからでも行ける! 横浜「タチウオ」ナイター釣行! 岸壁へ急行&短期決戦の結果
冬に向けて衣替えをしていたある日、友人から「いいサイズ、横浜で釣れ始めたよ、根岸湾で!」と連絡が来た。これは思わぬ吉報だ。タンスの片付けもそこそこに今夜の釣りの準備を始めた。今回のターゲットは「タチウオ」だ。横浜という大都会と面する海で、しかも岸壁から釣れているならば行くしかない。 ■【画像】大都会「横浜」の海でもこんなにも釣れる! 少ないチャンスでものにした「タチウオ」釣果(写真をすべて見る)
■今、釣れているサイズ
太陽が沈みきった頃、釣り場に到着して準備をしていると、すでに周りでは数匹のタチウオが釣れていた。サイズは80~100cmぐらいが平均サイズといったところ。食べ応えと釣り応えは申し分ないサイズだ。10月上旬に釣ったときは60~70cmほどの小型中心だったが、晩秋から12月にかけては120cmほどの大きなタチウオも岸から釣れるシーズンとなる。 東京湾は船からのタチウオ釣りも盛んで、全長120cmを超えるものは、その見た目から「ドラゴン」とも呼ばれる。岸からもまれに釣れることがあるため油断ならない。ちなみに、140cmを超える個体は「神龍(シェンロン)」と呼ばれている。一度は釣ってみたい憧れのサイズだ。
■いちばん釣れていた釣り方
タチウオの釣り方は主に3種類ある。「ウキ釣り」「ルアー釣り」「テンヤ釣り」である。 釣り場を見渡し、海面に浮いているウキの数と岸に立っている人の数からすると、7割ぐらいの釣り人がウキ釣りだ。ルアー釣りをしている人が2割ほど。そしてテンヤ釣りが少々。 しかしこの日、明らかにいちばんタチウオを釣っていたのはテンヤ釣りの人だった。筆者もこのテンヤ釣りを得意としているため、テンヤ仕掛けで釣れているとわかると期待が高まる。 テンヤの仕掛けはオモリが付いた針にエサを針金で巻きつけているだけだ。釣り用のケミライトは付ける人と付けない人で分かれるが、筆者はテンヤから40cm離れた位置に必ず付ける。 このほうが釣れた経験が多いからだ。そしてできるだけ遠くに投げ、一定の速度で巻いてくるだけ。広範囲を狙えるルアーの利点と、ルアーよりも反応しやすいエサの利点を掛け合わせているため非常に優秀な仕掛けだ。 いざテンヤ釣りでスタート。着水後、5秒だけ沈めて1秒1回転ほどでゆっくりとリールを巻いてくる。すると10回巻いたあたりで1投目からヒット。心の準備ができていなかったが、落ち着いたやり取りで平均的なサイズをゲットした。 釣れるタイミングは長くないタチウオ釣り。この好機を逃すなと言わんばかりに、手返しよく狙い続け、気づけば1時間で4匹。食べるには十分な数なのでこれにて納竿。 タチウオはサイズに関係なく非常に鋭い歯があるため、素手でつかむことは避けてほしい。魚つかみや釣り用トングを使ってエラの位置を押さえるように挟むと噛まれる心配はほぼない。