来季米女子ツアーの日本勢は15人前後? 一大勢力になるかも
国内ツアー今季7勝の竹田麗央と2年連続年間女王の山下美夢有が3日、来季の米女子ツアー参戦に向けて最終予選会(12月5~9日/アラバマ州・マグノリアグローブGC)出場を表明した。エントリー済みの岩井明愛・千怜姉妹を含めて、現時点のメルセデスランキングのトップ5のうち3位の小祝さくらを除く4人が同予選会に臨むことになった。 【画像】笹生優花の最新14本 「全米女子OP」2勝目の使用ウェッジ、実は… 最終予選会出場をかけた2次予選会(10月15~18日/フロリダ州・プランテーションG&CC)には国内シード選手の原英莉花、神谷そらが挑戦。現段階では1次予選会を突破した山口すず夏、深谷琴乃、アマチュアの伊藤二花、横山翔亜の出場が見込まれる。 今季の米ツアーメンバーで来季のシード獲得が微妙な吉田優利、下部ツアーを戦う馬場咲希も最終予選会に回るかもしれない。日本勢は最低4人、最大で10人前後も出場する可能性がある。
“米ツアーで活躍する日本女子”という図式は、1977年「全米女子プロ」優勝の樋口久子に始まり、87年に米国人以外で初の米ツアー賞金女王になった岡本綾子、米ツアー4勝の小林浩美、その後の福嶋晃子、平瀬真由美らが受け継いできたが、フル参戦は2、3人に限られていた。 現在のような大量参戦の出発点は、2005年に予選会を突破して10年に世界ランキング1位となった宮里藍。彼女の後を追うように諸見里しのぶ、上田桃子、有村智恵、横峯さくららも米国に主戦場を移した。プロ転向翌年の17年に畑岡奈紗が渡米して実績を重ね、19年のメジャー「AIG全英女子オープン」で渋野日向子が優勝、21年のメジャー「全米女子オープン」で笹生優花が優勝するなど大きなエポックが続くことで“日本勢大量参戦”の流れができあがった。 今季の米ツアーではメジャー「アムンディ エビアン選手権」優勝の古江彩佳、「全米女子オープン」で2勝目を挙げた笹生を含め、西郷真央、畑岡、渋野、西村優菜、勝みなみの7人が来季シード圏内をキープ。昨年の「TOTOジャパンクラシック」優勝によるシードを持つ稲見萌寧を含め、今後の予選会の結果次第では来季15人前後という空前のスケールで、日本勢が米ツアーを賑わすことになるかもしれない。 <過去3年の最終予選会と日本勢> 2021年/古江彩佳7位、渋野日向子20位 2022年/勝みなみ5位、西村優菜24位、識西諭里75位 2023年/西郷真央2位、吉田優利7位、馬場咲希62位