父から就職祝いに「セレナ」を買ってもらえることに! 新車で「300万円」ですが、現金ではないので贈与税はかかりませんよね…?
人生の節目に、親から車や時計など高価なものをプレゼントしてもらうという人もいるでしょう。 ただ、現金をもらうわけではなくても、高額なものを受け取ると税金の扱いがどうなるかは気になりますよね。実は車も贈与税の対象となります。本記事では、こうした贈与の際にかかる税金について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
贈与税とは?
贈与税とは、個人から財産を受け取ったときに、その財産にかかる税金のことです。税金の支払い義務が生じるのは財産を「受け取った側」であり、どのくらいの金額を受け取ったかによって負担額が変わります。 贈与税の対象となるのは現金だけではありません。株式や土地、宝石、骨董(こっとう)品といった全ての財産が対象となります。 もちろん車も例外ではないので、注意しましょう。ただし、贈与税には年間110万円の基礎控除が適用されます。つまりこの金額以内の贈与であれば、贈与税を払う必要はないのです。
セレナを贈与された場合にかかる税金は?
日産自動車が製造・販売する「セレナ」の価格は、モデルや仕様によって大きく異なります。ここでは「X(ガソリン車 4WD)」を贈与された場合、いくら税金がかかるのかを計算します。贈与税は次の計算式で求められます。 ・贈与税額=(1年間で贈与された合計額-基礎控除110万円)×税率-控除額 この計算式で用いる税率は、贈与する人の続柄や受け取る人の年齢、贈与金額によって異なります。贈与を受けた金額が大きくなるほど、税率も上がる仕組みです。 成人した子が父から贈与を受けた場合、基礎控除を差し引いた後の価格が200万円以下であれば税率は10%になり、控除額はありません。新車の税込価格を298万5400円とすると、贈与税は次のとおり計算されます。 ・贈与税額=(298万5400円-110万円)×10%=18万8540円 このように約300万円の車を親からもらった場合、子は約19万円の贈与税を支払う必要があるのです。たとえ家族間からの贈与であっても、思わぬ出費になることがあります。特に車のような高価なものを受け取る際は、税金のことも計画に入れておく必要があるでしょう。