韓国・富川国際ファンタスティック映画祭 2024、5つの注目ポイントを振り返り!
韓国ファンタスティック部門の主要賞
映画祭の上映は14日まで続いたが授賞式は12日に行われた。韓国ファンタスティック部門の主要賞は以下の通り。 Korean Fantastic賞 チョン・ジェフン監督『エスパーの光』 Korean Fantastic Actors賞 パク・ジュヒョン『6時間後に君は死ぬ』 キム・テゴン『THE TENANT』 『6時間後に君は死ぬ』で死を予告されてしまうヒロインを演じるパク・ジュヒョンは大作『脱出:プロジェクト・サイレンス』にも出演しており、一気に人気女優となりそうだ。 観客賞 『6時間後に君は死ぬ』 イ・ユンソク監督は日本映画学校で学び、日本でもスタッフとして長く仕事をしてきた映画人であり、初監督作で大きな脚光を浴びる形となった。
and more! 企画マーケットで日本映画が受賞
BIFANでは映画上映だけではなく、企画マーケットやワークショップも実施されている。「NAFF It PROJECT」は、監督とプロデューサーが新企画をプレゼンし、資金調達や合作を呼びかける国際的なピッチングプログラム。村上リ子監督と英国在住の藤田可南子プロデューサーによる企画「Push-Button Syndrome」は、ボタンを押したくてたまらない現代人を自ら演じて見せるプレゼンが目を引き、新人賞に当たる「アジアン・ディスカバリー・アワード」を受賞。賞金は1500万韓国ドル。 『桐島、部活辞めるってよ』などで知られる吉田大八監督と東映の企画「BAIT」が台湾の映像団体によるTAICCAアワードを受賞、1万ドルの賞金も手にした。いずれも今後、海外との合作も視野に入れた映画化に弾みがつきそうだ。 内向きになりがちな日本映画界において、こうした企画マーケットに参加するのは良いことだと思うのだが、一方で独立系のあるプロデューサーは、「大手が参入してくるとインディーズ企画は霞んでしまうかもしれず、賞金1万ドルの持つ意味も違う」とも話していた。物事には、いろんな側面があるのだな。小さな映画も、大きな映画も、みんな頑張って欲しい、と思ってしまうのだが。チャレンジは大切!