【陸上】神田大和ライバルに競り勝ち八種5754点の北信越高校新 ルーキー清水空跳100mV 松木愛結400mH自己新で制す/IH北信越
◇インターハイ北信越地区大会(6月13日~16日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目 インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック! 福岡インターハイを懸けた北信越大会の3日目が行われ、男子八種競技は神田大和(開志国際3新潟)が北信越高校記録を2年ぶりに5点更新する5754点で優勝。また、2位には5723点の自己新を叩き出した奈良本圭亮(星稜3石川)が入った。 神田と奈良本によるライバル対決となった男子八種競技は、神田に軍配が上がった。神田は初日に走幅跳(6m85/+0.8)、400m(49秒50)で自己新を出すなど、前半を3064点の首位で折り返す。翌日の後半も110mハードルで15秒03(+0.8)の自己新を出して勢いを加速させ、やり投(53m98)終了時点まで5800点台ペースをキープしていた。 ところが、1m82がベストの走高跳でまさかの1m60にとどまり、2位につけていた奈良本と最大で187点あった差を24点差まで詰められた。だが、最終1500mで最後まで力を振り絞り、奈良本に先着する4分31秒90の自己新で好得点へとつなげた。 「奈良本君とは中学時代からのライバル。絶対負けたくなかったです。走高跳は力み過ぎて、踏み切り位置が終始定まらなかったことが原因です。1500mは奈良本君に食らいつこうと必死でした。ベストを出して優勝はうれしいです」と神田。過去2年のインターハイはいずれも14位に終わり、悔しい思いをしているだけに「6000点を突破して全国制覇を狙います」と力強く宣言した。 このほかの男子種目では、神田のチームメイトである田村凪(3年)が砲丸投で16m95の大会新V。5000mは濵口大和(佐久長聖3・長野)が14分19秒07で1500m(3分45秒15)との2種目連覇を達成した。 激戦となった100mは昨年の全中200m王者・清水空跳(星稜1)が勝負強さを見せて10秒58(-0.3)で1年生優勝。400mハードルは山本祐弥(佐久長聖3)が52秒02の自己新で制した。 女子では、100mで神園弥優(敦賀3福井)が12秒03(-0.5)の自己新で、100mハードル(13秒82)との2冠を獲得。400mハードルは松木愛結(龍谷富山3)がベストを2秒76更新する60秒63で制覇。やり投は昨年のU18大会2位の万徳倖帆(開志国際3)が47m47の自己新で逆転優勝を飾った。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
永田真樹/月刊陸上競技