アロンソ、アストンマーティンは“改革”が必要と警鐘鳴らす「今では不十分」ニューウェイ合流に向け状況改善目指す
フェルナンド・アロンソはアストンマーティンの現在のパフォーマンスが「十分ではない」と語り、2025年に向けて“改革”が必要だと考えている。 【ギャラリー】”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選 またアロンソはチームが来年3月に、伝説的なレーシングカーデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイを迎える予定であることを指摘し、来季マシンデザインに実質的な影響を与えるには遅すぎるものの、2026年に向けて状況を改善することを視野に入れていると語った。 アストンマーティンのシミュレーションでは、シンガポールGP予選は「7番手か8番手」になる予想だったというアロンソ。自身は実際に7番グリッドを手にしたが、チームメイトのランス・ストロールはQ1敗退17番手に終わった。 将来について語ったアロンソは、新レギュレーションが導入される2026年シーズンをより良いモノにするために2025年シーズンを犠牲にする余裕はチームにないと説明。もう1歩上へ進むために、チームのマシン設計部門が来季に向けて「ペースを変える」必要があると示唆した。 「僕らの頭の中には2026年のことがある。アストンのみんなにとっては、エイドリアンやエンリコ(カルディレ)、そして他の人たちが来てくれることが最大の望みだ」とアロンソは言う。 「素晴らしいことになる。未来は明るい。でも2025年は……少し改革していく必要がある。今やっていることでは十分ではないし、2025年はペースを変えていく必要がある」 アロンソは、サーキット側のチームと共に今季マシンAMR24からパフォーマンスを最大限に引き出すために全力を尽くしていると説明。シーズンを通して相対的なマシンパフォーマンスが低下したため、チームの仕事量が大幅に増えたという。 そしてサーキット側ではマシンのパフォーマンスを向上させるための“奇跡”を起こすことができないため、ファクトリー側の開発スピードを上げる必要があるとアロンソは示唆した。 アストンマーティンは今年も順調にスタートしたが、アップデートによってマシンのドライビングが難しくなる傾向があり、アロンソやストロールから自信を奪っていた。 「今はペース不足を乗り越えるためにあらゆる努力をしている」とアロンソは言う。 「バクーからここまでの間に多くの作業が行なわれた。昨日は午前2時にPCを離れた。答えを見つけるために、今までになく僕らの作業が増えている」 「僕らは全力を注いでいるけど、まだ手探りの状況だ。コースサイドで奇跡を起こすことはできない。マシン開発という点では、ファクトリーの助けが必要なんだ」
Jake Boxall-Legge, Jonathan Noble