「体中に突起のあるゴツゴツの外見…」恐竜?それとも怪獣?イギリスの田舎町で見つかった“いるはずのない生物”に話題騒然
イングランド(イギリス)北部、カンブリア地方にある湖で発見された「ある生物」が話題だ。 【画像・動画】体中突起だらけ!イギリスで見つかった“いるはずのない生物” 体中に突起のあるゴツゴツの外見… 今にも噛みくとばかりにぱっくりと開けた口…。 まるでゴジラのような獰猛そうな外見から、一瞬「恐竜!?」「怪獣!?」と思う人も多いだろう。 この生物は「カメ」の一種である「ワニガメ(Alligator Snapping Turtle)」。カメ目カミツキガメ科ワニガメ属に分類される。 本来はイギリスに生息する生物ではなく、アメリカ・フロリダ州を中心に生息している。骨を噛み砕く力を持つ肉食動物のカメであり、体長80センチ、体重80キロ程度まで成長することもあるという。寿命は平均50年程度と言われているが、70年以上生きる場合もある。
イギリスにとっては「外来種」であるこの「怪獣のような外見のカメ」は、ある日、湖の近くで犬の散歩していた人が発見した。得体のしれないこの生き物をどうするべきか困った発見者は、SNSで協力を求めた。その投稿を見たのが、地方議員であり過去にフロリダ州に居住した経験のあるデニス・チェンバレンさんだ。彼女はフロリダ在住経験からワニガメのことを知っていた。 チェンバレンさんはこのワニガメが湖の生態に大きなダメージを与え、地元のあらゆる種類の野生生物を食べる可能性を心配した。いくつかの機関に電話をしたものの迅速な解決にはつながりそうもなく、しかしすぐに捕獲する必要があると判断。自力捕獲を決意し、建設現場用の手袋を3枚重ねて着用の上、プラスチック製の容器と買い物袋を手に水の中に入った。そして「こんなことをするのは初めてだった」ものの、無事捕獲に成功した。
ワニガメは鼻だけを水面からだし、まるで怒っているかのような表情でたたずんでいたという。チェンバレンさんは「先史時代の小さな恐竜のように見えました」とThe Guardianの取材に答えている。 彼女はこのワニガメを自宅に持ち帰り、怪我がないかを確認した上で鶏肉を食べさせた。その後近くにある「ワイルドサイド動物病院」に連れていった。 動物病院のオーナーで獣医のケイト・ホーンビーさんは、最初このワニガメを見たときにスッポンだと思ったとのこと。しかし実際にはワニガメだと分かり、同僚の獣医師やスタッフと「フラッフィー(ふわふわ)」という名前をつけた。