【韓国】12月の企業景況感、4.5ポイント下落
韓国銀行(中央銀行)によると、2024年12月の企業の業況感を示す「企業心理指数」(03~23年平均値=100)は87.0と、前月から4.5ポイント下落した。戒厳令の宣布による政治不安やウォンの急落、通商環境の悪化への懸念などにより、新型コロナウイルス禍だった20年9月(83.0)以来の低水準となった。 企業心理指数は、企業の景況感を総合的に判断するため、業況判断指数(BSI)のうち、景気に敏感に反応する主要指数を選定して標準化したもの。同指数は基準値を下回ると、景気が「悪化した」と感じる企業が「良くなった」と感じる企業より多いことを示す。調査は12月11~18日に実施され、企業3,292社が回答した。 製造業(1,848社)は前月から3.7ポイント悪化して86.9だった。企業別で見ると、大企業(88.2)は2.7ポイント、中小企業(85.3)は5.2ポイント、それぞれ下落した。輸出企業(91.3、1.5ポイント下落)と内需企業(85.1、5.1ポイント下落)も下がった。 サービスなどの非製造業(1,444社)は5.0ポイント下がり87.1。 25年1月の全産業の企業心理指数の見通しは82.4と、12月の見通しから7.3ポイント下がった。 一方、製造業のBSIは62で前月から6ポイント下がった。項目別で見ると、売上高(74)と資金繰り(78)は3ポイント下落。新規受注(73)は2ポイント、生産(78)は1ポイント悪化した。 非製造業は4ポイント下がり65だった。項目別では資金繰り(78)と採算性(77)が3ポイント下落した。 BSIと消費者心理指数(CSI)を組み合わせた12月の景況感指数(ESI)は83.1で、前月から9.6ポイント下落。20年3月(21.2ポイント下落)以来の下げ幅となった。