巨人・坂本勇人、ハワイで36歳の誓い「まだまだやれる。自分を強くして、日本一になれるよう」
【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=谷川直之】14日に36歳の誕生日を迎える巨人・坂本勇人内野手が優勝旅行4日目、来季の誓いを立てた。高卒2年目で19歳だった2008年からレギュラーに君臨するベテランは、プロ19年目の25年シーズンも三塁の定位置死守を狙う。リーグ連覇、そして日本一奪回へ、柱としてチームを導く。 【写真】ハワイでゴルフを楽しむ巨人・菅野と戸郷 日焼けしやすい体質の坂本は、こんがり小麦色だ。自身7度目の優勝旅行は連日、ゴルフを満喫。誕生日ケーキを頰張り、屈託のない笑顔を浮かべた。 「コロナ(の感染拡大)以降、ハワイに来ていなかったし、若い子も楽しんでいる。優勝旅行はやっぱりいいね」 今季は本格転向した三塁でゴールデングラブ賞を獲得したが、打率・238、7本塁打、34打点と打撃成績はレギュラーに定着した2年目以降、ワーストクラス。夏場には不振で2軍調整を初めて味わい、スタメンを外れる試合もあった。肉体の衰えとともに「やっぱり野球って難しい」と再認識した。 嫌な思い出ばかりではない。4年ぶりのリーグ優勝を決めた9月28日の広島戦(マツダ)では、試合後に歓喜の輪で涙を流した。「チームが勝てなかったら自分のせいだなと思う部分があったから、優勝できてホッとした気持ちかな。あんな泣いたのは初めて」と告白。優勝の喜びをかみしめたシーズンでもあった。 19歳で正遊撃手に起用された坂本は、昨季終盤の三塁転向を経て、来季がプロ19年目。人生の半分近くを巨人の中心選手として戦うスターは「改めて言われると『そんなに長くやってるんだな』と感じますね。あと何年、現役でできるか分からない。若い時の心境とは全然違う気持ちでオフシーズンを過ごしています」と、危機感も力に変えている。 今オフはスポーツジムに通い、加齢とともに硬くなる胸郭や背骨を意識したトレーニングを導入。来年1月には湯浅、オコエ、萩尾、増田陸ら20代前半の若手との合同自主トレも控えている。 「ポジションは確約されていないだろうけど、まだまだやれると思って。自分を強くして、日本一になれるように頑張ります」
春季キャンプ、オープン戦から動ける体と熟練の技術を披露する。