【ソフトバンク】上沢直之獲得…3年以上の契約で古巣・日本ハムとの争奪戦制す
ソフトバンクがレッドソックス傘下3AウースターからFAとなった上沢直之投手(30)を獲得することが15日、分かった。既に直接交渉を済ませており、3年以上の複数年契約を提示。古巣・日本ハムもオファーを出し、水面下で2球団の争奪戦となっていたが、多彩な変化球を操る本格派右腕を入団に導いた。 日本一奪回を目指すソフトバンクは、先発強化を今オフ補強のテーマとしている。和田が引退し、石川も国内FA権を行使してロッテに移籍。手薄になった投手陣の補強第1弾で、現役ドラフトで前DeNAの上茶谷を獲得した。さらに二の矢として、球団首脳が「(上沢獲得に)興味はある」と獲得に乗り出すことを明言。21年に12勝を挙げるなど、昨季まで所属した日本ハム12年間で70勝をマークした右腕については、シーズン中から注目していた。チームには有原、近藤ら古巣の同僚も在籍している。 上沢は昨オフ、ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指し、今年1月にレイズとマイナー契約。3月にレッドソックスに金銭トレードで移籍したが、メジャーでは2試合の登板にとどまった。9月には右肘痛を発症して、保存療法を選択。回復途上にあり、球団は開幕に間に合うと判断したようだ。 ◆上沢 直之(うわさわ・なおゆき)1994年2月6日、千葉・松戸市生まれ。30歳。専大松戸では3年春に県準Vで関東大会8強。2011年ドラフト6位で日本ハム入団。14年にプロ初勝利など8勝。18年に自身初の2ケタ勝利となる11勝、21年に自身最多の12勝を挙げた。23年オフにポスティングシステムを利用してレイズとマイナー契約。24年3月にレッドソックスに移籍。187センチ、88キロ。右投右打。
報知新聞社