会社で出世する人が40代から学び始めている「3つのこと」とは?
● 論語、仏教書、聖書… 「正しい生き方」は古典から学べる 3つめは何千年もの間、多くの人が正しいと言ってきたことを学ぶこと。それは正しい生き方を学ぶということです。それにより、根本的な判断を間違いません。 論語や仏教書、キリスト教の聖書のように何千年もの間、多くの人が頼りにしてきた本から正しい生き方を学び、普遍的な正しい考え方を持たなけれれば、いい経営者にはなれません。 もちろん、これは経営者だけではなく全てのビジネスパーソンに必要な学びです。「研究者や技術者のように専門性を生かして働きたい」「営業のエキスパートになりたい」と考えている場合でも特に3つめの正しい生き方を学ぶことは大切です。 この3つのことを身につけるためには、毎日の勉強と準備が大事。「チャンス」の対の言葉は「準備」。準備をしてない人にチャンスが巡ってきてもそれを生かすことはできません。
● 老後のお金、夫婦や自分自身の価値観も 40代のうちから考え始めよう ここまでは仕事の話でしたが、40代はビジネスパーソンとしての折り返し地点になることから、リタイヤ後の生活の準備も少しずつ始めるといいでしょう。40代・50代は公私ともに忙しい時期なので、何もしないと、あっという間に定年を迎えてしまいます。 まずやるべきことは、自分の価値観をしっかり持つこと。 自分が大切にしていること、一生やり続けたいことが何なのかを再確認して、その上でライフプランを立てることです。ビジネスパーソンとしてのライフプランは70歳くらいまでを想定します。なぜなら多くの会社で70歳まで働ける仕組みを用意しており、65~69歳の就業率は52.0%(総務省「統計からみた我が国の高齢者」2024年調査)と2人に1人が働いているからです。 70歳になってリタイヤした後のライフプラン作りも大切です。 子どもが独立すると夫婦二人だけの生活に変わります。その時になって何も会話がないことに気がつくというのは寂しいこと。 40代のころから、夫婦で子どもが独立した後の生活や老後の生き方も頭に入れておくことです。お互いの考えを知り、理解し、すり合わせをしておくこと。また、ときどき、子ども抜きで夫婦二人で行動することもお勧めです。一人で生きることを選択した人は、リタイヤ後にどのように社会と関わっていくのかを考えて準備を始めるべきでしょう。 最後にマネープランづくりも重要です。子育て期間中にどのくらいお金をためられるのか、子どもが独立した後は、どのくらいの収入が見込めるのか。今の貯蓄のペースで老後資金の準備ができるのか、できないのか。40代から準備を始めておけば、お金の不安はなくなるはずです。
小宮一慶