アクティブな88歳祖母と30歳孫の田舎暮らし。野菜が育つと「かわいいねえ」と言いながら一緒に収穫
◆美江子さんの好奇心 美江子さんは好奇心の塊だ。 妻の由貴奈さんが歯医者に車で迎えに行ったときのこと。しきりに「あの子に話し掛けれんかったなあ」と悔やんでいたという。 話を聞いてみると、待合室でピンク色の髪の毛をしたおしゃれな女の子がいて、いつ話し掛ければいいかなあと迷っていたら、その子が帰ってしまい、結局話し掛けられなかったそう。「あのとき話せばよかったなあ」と、未だに残念そうにしている。 87歳で運転免許証を返納するまでは、買い物、病院、友人宅と、どこでも1人で車を運転して出掛けていた。 あるとき、新しいインド料理店ができたと話題にすると、「ああ、あそこ入ってみたよ」とさらっと言う。お店ができてすぐに行って食事をしたそうだ。 そんなアクティブおばあちゃんなので、免許を返すと決まったときは寂しそうだった。 最初は絶対に嫌だと言っていたが、時間をかけて家族みんなで説得し、最後は父のひと押しで観念した。 免許を返納した今は、弟のよっちゃん(84歳)に車を出してもらい、よく一緒にカフェに行っている。 ※本稿は、『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方: 家づくり、畑仕事、日々の料理、おばあちゃんとの時間』(誠文堂新光社)の一部を再編集したものです。
高須亮佑
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