初勝利へもう一歩のヴェルブリッツ。激しさ増すブラックラムズが立ちはだかる。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第4節
ヴェルブリッツは勝ち点3の10位で、ブラックラムズは勝ち点4の8位。まだ序盤も、ここから巻き返してプレーオフ進出の6位以内に入るためには、互いに勝利を手にしたい一戦だ。 両チームとも好選手を多く擁する。勝利から一気に浮上する可能性を秘めている。
それにしても、前節のヴェルブリッツは惜しかった。東京サントリーサンゴリアス相手に30-30と引き分けた(1月4日)。 先制を許し、前半を8-14とリードされるも、決して大きく離されず、後半37分に30-30と追いついた。コンバージョンキックが入れば、大きく勝利に近づいただろう。
奪った4トライのうち、ベストトライは前半23分に奪ったものだったか。 自陣から攻め、チーム全員が一体となったアタックを見せた。174センチ、95キロと小柄なルーキー、FL三木皓正がピッチ中央でビッグゲインを見せると、FWがよく走っていた。左サイドでパスをつなぎ、最後はHO彦坂圭克がインゴールに入った。
後半37分、途中出場のマット・マッガーンが奪ったトライも、自陣から攻めた。 個人技の高さとサポートが噛み合って取り切ったものだった。
インジャリータイムに入って自陣でペナルティゴールの機会を得た。結果的には、FBティアーン・ファルコンが狙った約60メートルのキックが外れて勝利をつかみ損ねたのだが、NO8姫野和樹主将には、その選択への後悔はなかった。
ゴールポストまでの長い距離に、主将はタッチに蹴り出し、次のラインアウトからの攻めることも考えたが、ファルコンの「チャレンジさせてくれ」の思いに託した。 試合後の記者会見で、「彼が(日頃から)努力しているのを見ています。それを100パーセント信じるのがキャプテンのつとめ」と話した。