初勝利へもう一歩のヴェルブリッツ。激しさ増すブラックラムズが立ちはだかる。ジャパンラグビーリーグワン2024-25第4節
目の前の勝利こそ逃したものの、この先につながる判断ではなかったか。 シーズンは長い。チームの一体感こそ激戦を戦い抜く力になる。
これまで脆かったチームが常勝チームの一角相手に接戦を勝ち切ったのだから、当然雰囲気は高まる。 続く埼玉パナソニックワイルドナイツ戦(1月4日)でもアップセットが期待された。 そして伝統のブラックジャージ―は実際に堂々と戦い、後半10分過ぎまでは16-20と互角に戦った。
HO武井日向主将が相手のボールを取り返すなどFWが奮闘し、今年から加わったSH、TJ・ペレナラの判断とチームを前に出す動きはさすが。 テストマッチ出場こそなかったが、昨秋の日本代表活動に加わったSO中楠一期、CTB池田悠希の動きは昨季以上に強く、キレがあった。
最終的には終盤に引き離されて16-39と敗れるも、潜在能力の高さを垣間見せた試合。その80分を振り返りって新任のタンパイ・マットソン ヘッドコーチは、チャンスを相手に渡した時間帯を悔やみながらも、フィジカリティーで対抗できた面を評価し、「学びを成長につなげていきたい」と前向きに総括した。 武井主将も「一貫性は出てきている」と話した。
この両チームが戦う試合の出場予定選手を見ると、ともに前節の試合と先発メンバーは大きく変わらない。 ブラックラムズは、前節の後半途中に退いたFBアイザック・ルーカスを欠くが、ベレナラ、中楠がハーフ団を組む。
そのペレナラと、ヴェルブリッツ9番アーロン・スミスの、オールブラックスSH対決も痺れる顔合わせだ。
アタック力の強い両チームだが、この試合ではタックルに注目するのもおもしろい。 今季のディビジョン1で、50回以上のタックル成功数を記録している全6選手のうち4人は、両チームにいる。