キャリア5戦目の18歳がRIZIN戦士を2R・KO、大金星に会場騒然 朝倉兄弟称賛「天才すぎる」「逸材君」
RIZIN参戦への大きなアピールに
ABEMAのドキュメンタリー番組『格闘代理戦争-THE MAX-』の決勝が17日、行われた。第4試合ではパラエストラ柏から朝倉未来が所属するJTTに移籍した秋元強真(18=JTT)がアラン“ヒロ”ヤマニハ(38=ボンサイ柔術)に2R・KO勝利を収めるアップセットを起こした。そんな秋元にJTT移籍の理由や今後の展望について話を聞いた。(取材・文=島田将斗) 【写真】「天才すぎる」と朝倉未来も驚愕 ベテランRIZIN戦士をボディーで沈めた実際の瞬間 才能あふれる18歳の秋元は2022年にプロデビュー。パラエストラ柏に所属しこれまで4戦4勝(2KO、1一本)の戦績だったが今年3月、JTTへの移籍を発表した。未来が朝倉海ほどポテンシャルがあると認める超新星だ。 試合自体では1番大きなインパクトを残したといっても過言ではない。ヤマニハはこれまで35戦を経験。倍以上のキャリアの差があるが秋元は緊張した表情ひとつ見せなかった。 1Rから冷静にリング中央を取ると、うまくフェイントを使いながら圧をかけていく。自身の間合いに相手が入るとボディーへのパンチを合わせる。途中テイクダウンをされ、バックを奪われる場面があったが慌てることなく冷静に対処。すぐに立ち上がり、相手に力を使わせ時間を上手に使っていた。 スタンドでは秋元が圧倒していた。1Rから相手のボディーを効かせ、得意の展開に行かせない。ベテランであるヤマニハは後手後手に。ラウンド終盤にパンチが顔面を捉え始めると笑顔を見せていた。1Rが終わるとヤマニハの右目はふさがってしまっていた。 2R、秋元は開始直後に組みつかれたが、これをほどきスタンドに持ち込む。力の差は歴然。顔面を警戒させ膝蹴りをボディーに放ち徐々に苦しめていく。フィニッシュは突然訪れた。相手の右の蹴り足をキャッチし右のボディー。もろに入り思わずグラウンドにうずくまったヤマニハに迫撃のパウンド。レフェリーが試合を止めた。会場は騒然としていた。 試合直後には7月に行われる格闘技イベント「超RIZIN.3」への出場をアピール。そして裸足のまま会場外へ行くとヤマニハ陣営や駆けつけた観客に感謝を伝えていた。18歳、プロ4戦とは思えない試合運びに師匠の未来は「天才すぎる」と海は「逸材君」と称賛していた。