竹内由恵さん「その時なにより家庭を作りたかったから移住に迷いはなかった」子育ての日々を初の漫画エッセーに。おもしろほっこりなママ目線に共感!
感情的になりそうになったら優しい声でゆっくり話す
――この本を通して伝えたかった想いはありますか? 竹内さん 「私は子育てしている上で、子どもがすることに感情的になるのではなくて、なるべく温和で穏便に楽しみたいなと思っています。それは逆に言うと結構感情的になってしまうので、ならないようにっていうのは心がけていることですね。 怒るにしても、感情的に怒るっていうよりはどういう風に言えばいいのか、子どもの気持ちを考えた上で言うっていうのが1番いいなって思ってるので」 ■1つ1つのことにそんなに悩まなくていいんだなと思えた 竹内さん 「最近、上の子が3歳半になってイヤイヤ期を脱しましたが、イヤイヤ期のときは「もういい加減にして」って言ってしまい、その後また怒っちゃったな・・・って落ち込むこともよくありました。 でもイヤイヤ期も終わると結局落ち着きますし、上の子に関しては3年間子育てしてきて、その時にすごい悩んでも、ちょっと経つと、あっという間に過去のことになるんだなと感じたんです。1つ1つのことにそんなに悩まなくていいんだなっていうのは、今思っていて。なるべく楽しめたらいいなって感じがしますね」 ――もし感情的になりそうになったらどうしていますか? 竹内さん 「なるべく優しい声で話します。「それはダメだよ~」って優しく、息を多めに吐きながら言ってみる。あとはあえてゆっくり喋る。ゆっくりしゃべると少し自分も落ち着くし感情も和らぐので、イラーっとしたときほどこの2つは意識していますね」 イライラしてしまったときには、一旦深呼吸をする、などはよく聞く解決法ですが、話し方で対応するというのは声の仕事をしている竹内さんならではの視点。今すぐマネできそうなアイデアです。
「なんとかなるさ」の気持ちで東京や仕事から離れることにも迷いはなかった
漫画にはご主人との出会いや、日ごろの夫婦のやり取りについても描かれています。そこで、結婚を機に移住した際の気持ちや静岡県での暮らしについてなど、プライベートなことも聞いてみました。 ――静岡県に引っ越しを決める際迷いはなかったのでしょうか? ご自身の地元でもある東京を離れ、子育てが大変になるかもしれないなどの想いはありましたか? 竹内さん 「当時はまだ子どもがいなかったので、そこまで深く考えていませんでした。本のタイトルにもある通り「なんとかなるさ」って。 そのときなによりも結婚して家族を作ることに憧れがあって、一番好きだっていう感情があり、一緒にやっていけそうだなっていう人が現れたので、それを大事にしてとにかく静岡に行く、家庭を築く、それしか頭になかったです。 ■土地勘がなく、学校や習い事などの情報を仕入れにくい苦労も ―― 慣れない環境、住み慣れない場所での子育てはいかがですか? 竹内さん 「子どもが保育園に入る、今後も小学校とか中学校とか色々あると思うんですけれども、土地勘がないので、どの学校がいいとか、そういうことも全く知らないんですよね。どういう習い事がいいとか、そういうのも全く手がかりがなくて、そこはちょっと大変でした。 知り合いも少ない、そういうことを聞ける友人があまりいない。同級生がいたらその同級生たちが同じように子育てをしてて、この子はあそこ行く、ここに行くとか情報共有もできたと思うんですけど、なかなかできなくて。 夫の両親、兄弟など限られたコミュニティのなかで情報を仕入れているので、今も情報は少ないほうですね。でも子どものためにも頑張っていろんな情報を仕入れてあげなきゃとはすごい感じています。 そういう意味では友だち作りって本当に大事。自分のためにもですけど、子どものためにも同じような環境の方と仲良くなるのは大事だなって実感しています。今は子どものおかげもあって、子どもの保育園のお友だちや子育て広場で知り合った友だちとか、ゆっくりペースですが少しずつ広がっている状況です」