「冬休み明け、学校に行きたくない…」子どもに、今はいかないという選択肢もあると伝えてあげる
自然災害や事故、犯罪など、特に子どもの身の回りには危険がいっぱい。そんなとき、子ども自身が「危険」を察知し、対処する力を身につけることが大切です。そこで、池上彰氏監修の『いのちをまもる図鑑』より一部抜粋してご紹介します。子どもの自殺は、夏休みをはじめ、長期の休み明けに増える傾向があります。学業や人間関係などに悩む子どもにとって、学校の再開は大きなストレスに。そんなとき、「学校だけがすべてじゃない」と思うことが、逃げ道の1つになるかもしれません。 【書影】池上彰監修! あらゆる危険から「命を守る方法」を全網羅!『いのちをまもる図鑑』 * * * * * * * ◆学校に行きたくないときは、行かなくてもいい。 10代の自殺原因の第1位は「学校問題」です。いじめなどのはっきりした原因がなくても、友達や先生と合わず、学校に行きたくないなら、今は行かないという選択肢もあります。 そんなときに、あなたに必要なのは、広い世界を見て「学校だけがすべてじゃない」と知ること。 じつは友達がいなくても全然生きていけますし、別の世界に行ってみれば、もっと気の合う人や尊敬できる人に出会えることもあります。 あなたの居場所はフリースクールだったり、ボランティア活動だったり、旅に出た先で見つかるかもしれません。 「動物が好き」「電車が好き」など小さいときに好きだったことを思い出して、職場見学やアルバイトに行くのもよいと思います。 学校をやめて、大人になってから高校や大学に通う人もいます。 人生にはいろんな選択肢があり、あなたはどの生き方を選んでもよいのです。 ※本稿は、『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
国崎信江,滝乃みわこ