『るるぶ』、旅行の枠超えて 好奇心やファンに寄り添う JTBパブリッシング『るるぶ』(下)
長い雌伏の時を経て本格的に旅行マインドが戻ってきた。『るるぶ』でも各エリアガイドの出版が相次ぐ。国内外のエリアごとに編集長を置き、約50人もの編集スタッフを擁する『るるぶ』ならではの強みが発揮される時が再び訪れた。 「(いろいろな工夫を強いられた)コロナ禍の経験がさらに編集ノウハウを磨いた」(永島氏)。盛り上がる旅行熱を背景に、各エリアで『るるぶ』最新版の発売も相次ぐ。2024年3月には北陸新幹線の延伸開業にわくタイミングで『るるぶ福井県立恐竜博物館』を発売。2024年9月には『るるぶ台湾'25』の発売が控える。 2024年7月に発売した『るるぶまちといろ 埼玉』は新たな派生シリーズ「まちといろ」の第1弾。「知る・深まる・埼玉LOVE(らぶ)」を掲げ、全63市町村とさいたま市全10区を掘り下げた。旅行者だけではなく、その地域に住み暮らす人たちにとっても読み応えのあるリアルメディアだ。「見る・食べる・遊ぶ」「知る・つくる・学ぶ」に続いて、『るるぶ』にまた一つ、新しい意味が加わった。