脚が太いことが強みになる! 主婦とパート勤務をする4児のママが下半身重視の競技者へ
女性の中には下半身が太いことをコンプレックスに思う人も多いだろう。しかし、フィットネス競技の一つ【ウーマンズウェルネス】は、下半身の筋量を重視するカテゴリーだ。脚が太い、もしくは太くなりやすい人にとって、ウェルネスというカテゴリーはぴったりだろう。 【写真】山田きょうこ選手のすごい脚 10月に大分県で開催された、マッスルゲート大分別府大会のウェルネス一般の部で優勝を収めた山田きょうこ(やまだ・きょうこ/31)選手。トレーニング歴3年の彼女がウェルネスに挑戦したのも「コンプレックスを褒められたから」だと言う。
「筋トレを始めてから、周りに『脚がすごい!』と言われるように。脚が太いことが悩みの種だったので、まさか褒められる日が来るなんて……!と、泣きそうになりました(笑)」 今年から強化してきた部分は、脚のメリハリをつけることと、背中を大きくすること。得意な脚は、楽しくトレーニングして疲れる!をモットーに鍛え、苦手部位の背中は低重量で確実にアプローチをかけることを意識。少しずつ育てていく作戦だ。 週に3~5日、1回あたり30分~2時間と、頻度やトレーニング時間にばらつきがあるのは、山田さんが【 4人の子供を育てる母親 】であることも関係している。さらに、主婦業の他にパート勤務もしているため、時間をやりくりしながら筋トレに励んでいるのだという。 「もちろん、家族の日も大事にしています。1種目でもやる時間があるなら、トレーニングをやる!と決めて、鍛えていました。なので、1日30分の日もあったりするんです。ポージングの練習場所はもっぱら自宅。家族の前で練習して、評価してもらっています(笑)」 母として、女性競技者として生き生きとステージに立つ山田さん。家族に応援されながらジャパンカップへの挑戦権を掴んだ胸中を尋ねてみた。 「競技者としての経験値が浅く、“井の中の蛙” 状態です。しかし、負けない!という強い気持ちを持って、大海(大会)で、満足のいく結果を残したいと思っています!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】 マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:小笠拡子 撮影:中島康介