22歳急死の女子二世レスラー木村花さんは「自分表現のため悪役を選び礼とモラルを知る努力家」…今こそSNS被害対策を
そして須山氏は、二度と悲劇を繰り返さないために、こんな提言をした。 「SNSは大事なプロモーションの手段だ。スターダムは行っていなかったが、選手がSNSを使って直接、チケット購入を受けつけているという団体もある。でもSNSにはリスクがある。SNSの功罪と、人前に出る商売の人が、どうSNSと向きあうべきなのか、エゴサーチなどの意味を含めて、各女子プロレスの団体が、専門家を呼んで選手にちゃんとレクチャーして啓蒙することが必要だと思う」 須山氏が、木村花さんに最後に会ったのは、2か月前の3月24日。37日ぶりに後楽園に観客を招き行った「STARDOM Cinderella tournament」という大会だった。木村花さんと、雑談をした際、テラスハウスの次回の展開が、こうなる、ああなるといった話で盛り上がり「元気だった」という。 「子供の頃から知っているおじさんなのに取材の際には、礼をわきまえ真摯に対応してくれた。モラルのあるちゃんとした女子レスラーだった。まだシングルタイトルもなかったが、大きな可能性を持った未完のレスラーだった。まだまだ今は予告編みたいなものだった。キャリアを重ね、30歳になれば、あのキャラクターはもっと光ったはず。プロレスの枠におさまらない存在、WWEのレスラーから大俳優として成功したドウェイン・ジョンソンのようになれたかもしれない。本当に残念です」 真相はわからない。いや遺族の悲しみを考えると真相を知る必要はないのかもしれない。スターダムは「今後についてはご遺族と相談の上でお知らせします」としている。