22歳急死の女子二世レスラー木村花さんは「自分表現のため悪役を選び礼とモラルを知る努力家」…今こそSNS被害対策を
女子プロレスの人気団体「スターダム」の木村花さん(22)が亡くなったことを23日、所属団体が公式ホームページで発表。人気女子レスラーの突然の逝去にファンや関係者の間で悲しみの声が広がっている。同ホームページ上では「詳細につきましては、いまだ把握出来ていない部分もあり、引き続き関係者間の調査に協力してまいります」とされ、死因についての詳細は不明だが、23日未明に木村さん自身がインスタグラムに「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」と愛猫の写真と共に投稿。ストーリーズには「さよなら」と綴っていた。その死因を巡っては憶測が飛び波紋が広がっている。木村さんは、現在Netflixで配信中でフジテレビでも放送されている人気の恋愛リアリティ番組「テラスハウス」に出演していたが、SNS上に番組での言動に対しての誹謗中傷が書き込まれ心を悩ましていたことをうかがわせるインスタ、ツイッターへの投稿もあった。 木村花さんは、どんなレスラーだったのか。 木村花さんは、JWP女子プロ、沖縄プロレスなどで2017年まで現役で活躍していた元女子プロレスラーの木村響子さんを母に持つ二世レスラー。女子プロ取材歴27年のフリーライター、須山浩継氏によると、「小学校に上がる前からお母さんと共にいつも会場に来ていて、選手、関係者、マスコミのみんなに可愛がられるアイドルだった」という。 「当時は、『大きくなったらプロレスラーになるの?』と数えきれないほど聞かれていたが、『絶対にならない』と言っていた。他にやりたいこともあったのでしょうが、いつも近くで見ていて大変な仕事と知っていたからだと思う」 母が、沖縄プロレスに参戦していたときには、まだ10代前半だった木村さんは、沖縄のローカルアイドルグループに所属し、芸能活動を行っていたこともある。 「人前で自分を表現したい、見て欲しい。そういう気持ちは持っていたのだろう」 その後、会場で姿をあまり見かけなくなったが、ある日、須山氏が、キックボクシングジムの取材に訪れたとき、そこにキックの練習に打ち込む木村さんの姿があった。須山氏は、あえて詳しく理由を聞かなかったが、母の道を追う予感がしたという。 そして、あるとき、須山氏はプロレス会場で母の響子さんから「娘がプロレスの練習を始めました」との報告を受けた。 「手放しで嬉しいという感じではなかった。木村響子の娘として注目される辛さもある。この子にやっていけるかという不安もあったのではないか」