61歳のお誕生日 雅子さまに「似てきた」愛子さま 母の背中を見て励む仕事と公務
12月9日、61歳のお誕生日を迎えられた皇后雅子さま。1日に23歳になったばかりの愛娘の愛子さまには「雅子さまに似てきた」という声があがる。親子だから似ていて当たり前ということではない、そこには愛子さまの「変化」があると、皇室に詳しい専門家は見て取る。 【写真】雅子さまと愛子さま、気品ある立ち姿が全く同じだった瞬間はこちら! * * * 雅子さまは昨年12月9日、60歳の誕生日に際して、文書で感想をつづられた。愛子さまについて、母の気持ちがにじむ言葉で、こうつづっている。 「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろな時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」 愛子さまは今年、春に学習院大学を卒業して日本赤十字社に就職。成年皇族として公務への取り組みが本格的し、愛子さまにとって「初めてづくし」の一年だった。 2月にはケニアのルト大統領夫妻を招いた宮中での昼食会(午餐)デビューをし、3月に初めておひとりで伊勢神宮を参拝して大学卒業を報告。5月に園遊会デビュー、10月には初の単独地方公務として佐賀県で国民スポーツ大会を観戦された。 ■愛子さまが雅子さまに似てきた そんな愛子さまに対し、「雅子さまに似てきた」という声が聞かれる。 9月12日のJR那須塩原駅、ご静養先の那須御用邸に向かう天皇陛下と雅子さま、そして愛子さまを駅前で待っていた奉迎者の年配の女性が、 「愛子さま、雅子さまに似てきましたね」 と、感慨深げに雅子さまに声をかけた。 雅子さまはうれしそうにうなずかれ、隣にいた愛子さまは少し照れたように微笑んで会釈をされていた。
皇室ジャーナリストの神田秀一氏も、愛子さまが雅子さまに「似てきた」ことに共感しながら、その理由をこう推察する。 「愛子さまは、この一年で国民と皇室との関係に対して、自分自身の考えをしっかりお持ちになってきていると感じられます。そのことで、天皇、皇后両陛下も愛子さまのことを皇族の一員として頼もしく思い、信頼をされているように感じます」 親子である雅子さまと愛子さまが、容姿の面で似てくるのは当然だが、愛子さまの気持ちの変化、内面にあるものが、見る人に「似てきた」と感じさせるのではないかという。 そして、この気持ちの変化は、愛子さまが日赤に就職したことも大きく影響しているのではないかと神田氏は見る。 「職場には同僚もいれば、上司もいて、皇室に携わる人たち以外とも触れ合うことになります。仕事を始めたことは、愛子さまにとってこれからも大きく影響していくと思います。皇室の一員として国民との関係をますます真剣にお考えになっていくように私には映ります」 雅子さまは外務省でキャリア官僚として働いた経験があり、仕事を持つ女性という点でも、雅子さまと愛子さまのその姿は重なっていくのかもしれない。 ■雅子さまの愛子さまへの願い 61歳になった雅子さま。還暦を過ぎ、娘の愛子さまが大学を卒業、就職となれば、子育ても一区切りだろう。しかし、雅子さまは愛子さまの将来に望むことが、もうひとつあるのではないかと、神田氏は話す。 「雅子さまは、外国からの国賓が日本を訪問されたときの行事などに、愛子さまにも出席を促されているのではないかと思います。その延長線上に何があるかというと、いますぐというわけにはいきませんが、将来的に海外訪問をとお考えかと思います」