こんなクルマで車中泊したい 日産NV200バネットに動くリビングルーム、「マイルーム」が登場
キャラバンに続く、第2弾としてデビュー
キャンピングカー・ブームが続くなか、日産は、子会社の日産モータースポーツ&カスタマイズによるキャラバンやNV200バネット、セレナに「マルチベッド」や「トランスポーター」といったキャンプをはじめとした趣味に対応するモデルを積極的に展開してきた。 【写真44枚】日産キャラバンに続いて、NV200バネットにも設定された動くリビングルーム、「マイルーム」の木目をふんだんに使用するとともに、ベッドからソファーのような使い方まで様々なアレンジができるシートを備えたくつろげる空間を持つインテリアなど詳細画像をチェック ◆本格的な車中泊仕様 さらに、2023年10月には「キャラバン・マイルーム・ローンチ・エディション」を期間限定で発売し、本格的な車中泊仕様の展開に着手。その後、2024年7月発表、8月下旬発売で、カタログ・モデルで通年販売される「キャラバン・マイルーム」を送り出した。 ◆取り回しの良さが美点 そんなマイルーム・シリーズの第2弾となるのが、今回登場した「NV200バネット・マイルーム」だ。全長4400×全幅1695×全高1860mm(4WDは全高1870mm)というキャラバンに対してコンパクトなボディ・サイズを持ち、最小回転半径5.2mという取り回しの良さが美点だ。 最近、「バンコン」と呼ばれる商用バン・ベースのキャンピングカーもハイエースやキャラバンだけでなく、トヨタ・タウンエースやダイハツ・グランマックスをベースとしたモデルの支持率も急速に高まっている。軽(自動車)キャンパーでは小さい(狭い)が、ハイエースやキャラバンでは大きすぎるというユーザーにウケているのだ。 ◆くつろげる空間 NV200バネット・マイルームも兄貴分のキャラバン・マイルームと同様に、木目をふんだんに使ったキャビンが目を惹く。また、シート表皮にはハイクオリティのヘリンボーン生地を採用。2人でゆったりくつろげるシンプルでナチュラルな雰囲気と高い質感を備えた洗練された車内に仕上げている。 シートアレンジもキャラバンと同じく、使い方に合わせて容易にアレンジが可能な後席の「2 in 1シート」と平置きベッドと好みの位置で固定が可能なスライドテーブルを組み合わせることで、リビングルーム・モードやベッドルーム・モードなど、車内を自在に変化させることができる。リビングルーム・モードでリア・ゲートを開ければ、車内から自然の景色を楽しみながらくつろげる。 2 in 1シートは、通常モードではほどよい硬さによる乗り心地が追求され、車中泊や休憩時などに荷室側に反転させて使用する際には柔らかなソファのような柔らかい座り心地が得られる。 ◆外観もマイルーム専用 グリルやドア・ハンドル、ドア・ミラー、スチールホイールなど、黒を基調としたパーツを用いることでエクステリアは精悍なイメージ。リアサイド・ガラスとバックドア・ガラスにマイルーム専用ステッカーをディーラーオプションで設定し、マイルームならではのオリジナルな雰囲気も楽しめる。 乗り心地向上のため2WDにはコンフォート・サスペンションを採用しており、快適なドライブを享受できる。 先進安全装備は、衝突被害軽減ブレーキの「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」をはじめ、ふらつき警報の「インテリジェント DA」、車線逸脱警報などがベース車と同様に搭載されている。 ◆利便性が高まるポータブルバッテリーを用意 また、キャラバンにも設定されている、リーフのバッテリーを再利用した「ポータブルバッテリー from LEAF」をディーラーオプションで用意。このバッテリーから給電することで、電源のない場所でも、車内のAC100Vコンセントを使用でき、快適な時間を過ごせる。車中泊も考えているのならぜひ欲しいオプションだ。 4ナンバー登録の商用バン仕様がベースで、エンジンは1.6リッター直4ガソリンを搭載。2WDにはCVT、4WDには4段ATが組み合わされている。 価格は、2WDが464万3100円、4WDが496万7600円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部