阪神・門別が6回4安打無失点8Kも和田2軍監督「こんなもんじゃない」
「フェニックス・リーグ、阪神6-2サムスン」(8日、生目の杜運動公園第2野球場) 【写真】投げ方変わった?右手のグラブの使い方が春先とは違うようにも 阪神2軍はサムスンに快勝した。先発の門別は6回4安打無失点8奪三振の好投。打線は初回から山田、野口の連打で1死一、三塁の好機をつくり、豊田が先制適時打。豊田は3安打1打点、野口も3安打1打点の活躍を見せた。 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。 -普段対戦しない相手との試合だった。 「全く情報がない相手なんで、こういう時こそ、やっぱりベンチでのね、観察力、感性っていうのがね、大事になってくるんで。投球練習でね、球種を見たり、スピードのタイミングをね、確認したりっていうのがね、そういうのも非常に大事なんで。まあシーズン中はいろいろとね、情報が入ってくるので。全く何にもないっていうことはあり得ないけど。ただ、その中で初対戦の新人が来るとかね。そういうケースもあるんでね。やっぱりそういうところも引き出しになってくるんでね。そういう意味では今日、すごくいい機会だったかなと。そう思います」 -いずれの得点も中軸が。打線のつながりは。 「まあその後の追加点というところがね、ちょっと取れなかったっていうのはあるけど。比較的こう、1、2番が出て。まあ1番は出てないけど。クリーンアップの前でチャンスを作ってという形はできて。で、かつクリーンアップがかえすことができたんで。打線の流れとしてはね、良かったかなと思います」 -門別は調子が上がってきた。 「うん、まあでも門別はこんなもんじゃないんだよな。比較的良かったとは思う中で、もっともっとポテンシャルの高いピッチャーだと思うんで。そこにね、少しでも近づけるように。今年っていうか、もう実戦はこの18試合しかないんで。あと2回ぐらいね、投げる機会があると思うんで。そこでしっかり春先までの、去年プラス今年の春先までの門別の姿に戻して。そこからキャンプに入っていけるようにね。まあ、そういう投球が見たいな」 -もっと挙げていけるのは、どのような部分か。 「やっぱり真っすぐ。あいつがこう狙って空振りを取れる、三振を取れるっていうね。それに今日は近い投球はできているけど、ギアの上がり方がやっぱりランナーを置いた時、カウントが進んだ時に、もっともっとこうメリハリをつけてね。取りに行くときの腕の振りや球がきれいっていうね。去年それができたけど、やっぱり今年はちょっと(スピード)ガンのマックスもね、ちょっと落ちてるんで。やっぱりそこら辺のところ、原因はしっかり探りながら。もちろんこの時期なんで、一年の疲労もあるとは思うけど。今年はちょっと一年通じて、ちょっとあいつらしくないなっていうね。流れになって。ちょっと器用なピッチャーだから、かわしたり、いろんなことができるから。余計にちょっと器用さが逆にマイナスになってるところもあるので。やっぱりまだ高卒の2年目。もっともっと若さを出してね。真っすぐを打つなら打ってみろっていうぐらいのね。まあ逆に言うと今日、変化球のキレは非常に良かったかなっていう感じがするね」 -前回から今回までの間にこういったことは本人と話したか。 「前回からとかじゃなくて、やっぱりもうずっと年間を通じて。あいつとは話をして。本人もわかってるんだよね。わかってるけど、やっぱりいろんな経験、1軍でやられた経験もありながら。そこのところでちょっと、苦しんでるというか、もがいてる状態かな。その壁を乗り越えたら、やっぱり今までの門別の上を行けると思うんでね。やっぱり1軍で怖さも経験して、そうなると隅々狙わないといけないとか、低めに投げないといけないとか、いろんなことを考えながら。悪いことじゃないよ。やっぱりそれも必要なことなんでね。ただ、やっぱりあいつの一番の特色、スピンのかかったストレート。それで空振りを取るっていうね。それはやっぱり、そこを落としてまでも、隅々にっていうね。それはまだ年齢的にも違うと思うんで。やっぱり、自分のいいものは生かしながら、かつコントロールであったり、緩急だったりっていうところを磨いていく。そっちが先になってしまって、やっぱり腕の振りが、今年1年見てるとちょっと緩くなってるし。そうすると、今までの感覚と違うから、それでストライク取れていたのがちょっとボールになったりっていうね。そこでちょっと苦しんでたからね、だんだんそれは取りつつあるというかね、戻りつつあるんでね。もう一息、頑張ってほしいね」 -野口がいい内容でエンドランも実行できたり状態もアピールできている。 「まあまあ、エンドランというか、ランエンドヒットね。形としてはいい形で。まああれもボール気味の球を、あそこをさばける選手だから、余計手を出してしまうんだけど、あれが1軍クラスのストレートだったらどうだったかっていうところで。やっぱり相手もかなり研究してくるから、今年1軍で何打席か立たせてもらって、その中で野口という選手は、他の5球団、こういう選手だ、ここが強いっていうところをね、ここが強くて、ここは弱いっていう、そういうデータがいってるわけだから。やっぱり自分もしっかり分析して、その上をいかないと、やっぱり1軍では生き残っていけないし、そこらへん、今年1年はいい勉強ができたと思うんでね。やっぱりそこらへんの頭脳というかね、技術的には非常にいいものを持ってる選手なんでね、やっぱりそのプラスアルファっていうところがね、1軍で活躍するには必要になってくるかな」 -前日はいろんな立場の選手がいると言っていたが、野口はまだ今年もチャンスがゼロなわけじゃない。 「シーズン中、1軍で経験させてもらった選手なんでね。なんかあった時にはという気持ちで本人もやってるし。今状態をあげながら、来期に向かって修正点と、いいところは伸ばしていかないといけないし。あの状態自体はちょっとずつね、上がってきてるんで、よりいい状態にしながら、やっぱり今年起こったこと。そこら辺をしっかりもう一回ね、振り返りながら、前に進んでいくっていう。その作業が必要だと思うね」 -明日の先発は。 「西」 -ビーズリーも来るということだが、2人のイニング数は。 「それはピッチングコーチに確認して。いろんなあれで変わっていくから。2人とも投げるのは間違いない」