【ハイライト動画あり】衝突局面はトンガ。セットプレーはカナダ。長所が激突した5位決定戦「トンガ×カナダ」。パシフィックネーションズカップ2024
長所をぶつけあう好勝負になった。 【ハイライト動画】トンガ vs. カナダ
9月14日(土)に東京・秩父宮ラグビー場で行われたパシフィックネーションズカップ2024の5位決定戦「トンガ×カナダ」。
プールフェイズ2戦全敗同士の対決は試合前、トンガ(世界ランキング16位)の勇壮な舞踊「シピタウ」に始まったが、まず攻勢したのはカナダ(同22位)だった。
「大会を通じて、私たちの課題はアタックでした」(カナダ、NO8ルーカス・ランボール主将)
得点機での決定力が悩みの種だったカナダだが、序盤、ラック・ファイトでいきなり攻守交代。すると大外へすかさずクロスキック。ここはノックオンに終わったが、あわや先制トライの場面を作り出した。
一方のトンガは、大会を通じてディシプリン(規律)が課題。
カナダ戦においても相手の敵陣22mアタックを受けて早々にペナルティ(ノット・ロールアウェイ)。カナダが前半6分にPG成功で3点先取を許した。
出鼻を挫かれたトンガだったが、直後からのアタック精度が高かった。
まず敵陣でミスなく11フェーズ攻撃。相手反則を引き出して敵陣ラインアウトの好機を得ると、不安定だったラインアウトでボール確保。カナダは空中で競ったが争奪できず、トンガが一気呵成のモールで押し込み、前半10分にトンガのチーム初トライが生まれた。
前半は課題だったラインアウトが安定していたトンガは、さらに持ち前の決定力をいかんなく発揮する。
さらに前半15分。敵陣右10m付近ラインアウトを確保。ここからFLテビタ・アホコビーが強烈な突進。
バックドアからSOパトリック・ペリグリーニが2人飛ばしのロングパス。このパスで生まれた1対1の外スペースをWTBジョン・タプエロエルが攻略。
カナダが決定力を課題とする一方、トンガは自慢の攻撃力をみせつけて連続トライ。11点リード(14-3)を奪った。
しかし、カナダには武器があった。
ここまでマイボール成功率100%のスクラムだ。