E-1選手権VメンバーからW杯代表入りできる選手はいるのか…MVP獲得のドリブラー相馬が示した存在感
E-1選手権をへた代表選考の変化に、指揮官はあらためてこう言及した。 「ワールドカップの候補に入る選手は何人もいた。実際に選ぶかどうかは視察を重ねて、これまでの活動と合わせて選手の情報をさらに集めて決めたい」 新たに食い込める確率は極めて低いだろう。しかし、決してゼロではない。個人のアピールとチームへの還元を鮮やかに両立させた相馬は、個人的に意識している、という東京五輪組の三笘や田中の名前をあげながら、国内組が抱く熱き思いを代弁している。 「自分の方ができない、とは思っていない。でも、客観的に見れば(三笘)薫や(田中)碧たちが活躍している舞台の方がステージは上なのは間違いない。彼らをリスペクトしながらも、負けないぞという気持ちは常に持っている。いまがどうこうより、ここからどれだけ成長できるかが次につながっていくと思う」 試合会場の豊田スタジアムから戻ったホテルで、E-1選手権制覇を合言葉に、17日から活動してきたチームは解散した。その瞬間からモードを切り替え、今週末の30日から再開されるJ1リーグ戦の戦いへ、国内組は心技体を研ぎ澄ませていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)