入試の盲点「時計見る回数多い子」が落ちやすい訳、東大生が教える“タイムマネジメント”の新常識
もう1つの問題は「思考の中断になってしまうこと」です。 共通テストの国語の問題を考えてみましょう。国語の試験は今年の新課程から5つの大問を90分で解く形式に変更され、ますます時間が厳しくなりました。そんな国語の試験は、与えられた長文を読んで問題に答えるという形式がほとんどです。 長文を読んでいる途中で「そういえばあと何分なんだろう?」と考えてしまうと、文章の内容から意識が離れてしまう。つまり思考が一時中断されてしまうわけです。集中力も下がりますし、読み取った情報を忘れてしまう危険性もあります。そういう意味でも「タイムロス」なのです。
これは英語や数学・社会や理科でも同じです。そう考えると、「時計を見る回数が多いと点数が伸び悩む」という言説もうなずけるわけですね。 僕も受験生のころ、偏差値が低くて苦しんでいた時期が長かったですが、できていないテストのときほど、時計を何度も気にしてしまっていた記憶があります。学生たちが試験問題を解いているところを見てみると、チラチラ時計を確認している学生ほど「時間が足りない」「ケアレスミスが多かった」ということが発生していますし、逆に問題に集中していて要所要所でしか時計を確認しない学生は「問題なく解き切れた」と言います。
■時計を見るタイミングを先に決めておく 「残り時間を把握することは大切だけど、時計を見る回数は少ないほうがいい」となると、どのように対応すればいいのでしょうか? すぐにできるやり方としては、時計を確認するタイミングを決めておくことです。例えば問題を解いている途中で確認するのではなく、大問ごとに確認を行います。「第1問を解き終わってから確認しよう」「第3問まで解けたら一度確認しよう」というように、一段落したタイミングで確認する。そして、それ以外のタイミングでは確認しないようにするのです。
そのうえで、過去問演習をこなしてきた受験生にアドバイスしているのが「きちんと時間の感覚をつかもう」ということです。何度も過去問を解いている受験生であれば、「10分で大問1を解く」「大問2をだいたい15分くらいで解き終わる」というような経験を何度もしているはずです。 10分でいつも解き終わっている問題に15分かかっていたら、時計を見なくても「なんだか今回は時間がかかってしまっているな、やばいかもしれない」と考えることができるのではないでしょうか。