年末年始も「24時間体制でコロナ相談受け付け」 名古屋・河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は21日、市役所で定例記者会見に臨んだ。年末年始の新型コロナウイルスへの対応について、受診・相談センター(コールセンター)での相談を24時間体制で受け付けることや、名古屋市医師会急病センターと各区の休日急病診療所で診察が可能なこと、臨時PCR検査所を1カ所設置することなどを発表。市として年末年始の対策継続をアピールするとともに、市民に向けては「静かな年末年始を過ごし、今しばらくの辛抱を」と呼び掛けた。 年末年始も「24時間体制でコロナ相談受け付け」 名古屋・河村市長が会見(2020年12月21日)
初詣では「分散参拝」呼び掛け、市長自身は「地味にやる」
河村市長は市民や事業者に向けた年末年始のメッセージとして、「(市内で)連日100人前後の新規感染者が発生しております」と危機感を表した上で「『すぐに、せっけんで、30秒!』の手洗い3S大作戦などの感染防止対策をお願いします。また年末年始に向け、さまざまな季節の行事が続きます。間近に迫るクリスマスでは大人数のどんちゃん騒ぎを避け、身近な方とお過ごしください」と呼び掛けた。 例年、市が関わってきた名古屋城での大晦日のカウントダウンや中央卸売市場本場での初市式、東山動植物園での受験生応援特別企画などは実施せず、各施設での新年イベントは感染防止対策をしながら行うとした。熱田神宮などでの初詣では「3密を回避するため、分散参拝となるよう参拝する日時にご配慮を」と呼び掛けた。一方で、河村市長自身は熱田神宮などへの初詣でについて「行く」と明言。「なるべく地味にやりますので、ぜひ行かさせてほしい。密にならんように精いっぱい努力させていただきます」などと弁明した。
トリエンナーレ裁判やリコール運動「人生で必要な努力だった」
今年1年の振り返りとして、大きな進展のなかった名古屋城天守閣の木造復元については「いったんコンクリートで造ったものは(木造で復元するのに)大変な苦労ですわ。しかし一応、着実なステップで進んでいる」と主張。県との法廷闘争にもつれこんだトリエンナーレ問題や知事のリコール運動については「コロナの途中に訴えられてまって、どうすりゃええの。ここまでやられた以上は損得でなく正義の問題。僕の人生の中では必要な努力だった」などと述べた。 今年の1文字は「コロナで保健所の皆さんが地を這う努力をした」ことと「ハウ・アー・ユー?」から「這(はう)」とした。 (関口威人/nameken)